爪のでこぼこは病気?原因と対策はこれだ!
2016/03/16
爪は健康のバロメーターといわれていますが、爪のでこぼこだけではなく、身体の変調を表していることもあります。
数年前からネイルが流行り、普段から爪をケアする人が増えました。ビジネスマナーとして爪のお手入れをする男性も多くなっています。
爪に不調は割と気付きやすいのですが、今回は意外と知らない爪のトラブルもあるかと思います。
今回は、爪のでこぼこの原因とその対処法についてご紹介します。
目次
縦線状のものが爪に現れたら
縦に筋状の線が現れる主な原因は、加齢と乾燥によるものです。
爪にできるシワのようなもので、特に爪が乾燥すると現れやすくなります。
手だけではなく爪まで乾燥対策を気を付けてみましょう。
具体的にはハンドクリームを爪まで塗ることで、乾燥に有効な対策となります。
また、日常で爪の乾燥につながりやすい行動に、食器洗いがあります。
水は熱すぎも冷たすぎもよくないので、ぬるま湯で洗うようにしましょう。
また、荒れやすい方はゴム手袋を使用するのもいいでしょう。
横線状のものが出来たら
横の筋状のものが現れた場合は爪甲横溝と言い、爪の栄養不足や不規則な生活、突き指などで爪母にダメージを受けたなどの原因が考えられます。
爪母とは爪の根元にある、爪を作っている場所です。
爪母にダメージを与える原因となるのは、
・突き指
・栄養不足
・誤った甘皮処理
・寝不足など不規則な生活
が主にあります。
また、1つの指に爪甲横溝が複数出ているときは波板状爪と呼ばれ、爪母に慢性的な炎症がある可能性があります。
注意すべきは、爪甲横溝が複数の指にある場合で、気管支や神経に慢性的な疾患があることも考えられますので、1度病院へ行き診察を受けましょう。
無理なダイエットなどで栄養不足になると爪甲横溝が出来ます。タンパク質と亜鉛、ビタミンB2・B6などを積極的に摂取しましょう。
爪の主成分はケラチンなので、タンパク質の摂取量が不可欠です。
また亜鉛には新陳代謝を活発にする作用がありますので、健康な爪の生成を助けてくれます。
ネイルサロンで提供している甘皮のケアですが、ご自身で処理する場合には少し注意を払いましょう。
甘皮はもともと爪を守る働きがあるので、剥がしすぎないでください。
ケアは余分な甘皮を丁寧に専用の器具で取り除きます。爪を圧迫したり、力を入れすぎないようにするのがコツですね。
また、爪は寝ている間に作られます。生活習慣を見直し、毎日質の良い睡眠を取るように心がけましょう。
爪甲点状陥凹とは
爪の表面に小さな穴が開いて、表面がでこぼこしてしまう病気です。手術後の発熱性疾患や栄養不足などが原因と言われています。
糖尿病、腎臓病、円形脱毛症や乾癬が気になる方は注意が必要です。
爪だけの問題ではなく、様々な原因や要因があります。
鈎彎爪(こうわんそう)とは
足の親指の爪が分厚く、でこぼこした状態になることを指します。
深爪や爪を剥がしてしまい、正常な爪が生えてこないことなどが原因で起こります。
症例にもよりますが、人工の爪を付ける手術もあります。
高齢者に多い「摺り足」も気を付けたいですね。足元の安全を確保する必要性がありそうです。
爪が湾曲する?卵殻爪(らんかくそう)
爪が卵の殻のように薄く白くなり、先端が曲がってしまう状態を「卵殻爪」と呼びます。
栄養障害や内臓疾患などの可能性がありますが、原因はダイエットによる栄養不足によるものが多いです。極端なダイエットは控えましょう。
爪がへこむ・・爪異栄養症
数か所の爪が波打つようにでこぼことへこんでいる場合「爪異栄養症」かも知れません。
爪がもろくなり光沢が消え、横縞や縦縞も現れることもあります。
原因は、不規則な生活や栄養不足、ストレスだと言われています。
またアトピー性皮膚炎の方は、爪の状態が悪くなりやすいそうです。ステロイド系のお薬を使用している場合は特に注意が必要です。
体調を整えると爪の健康も回復されるので、持病などをお持ちの方は主治医に相談してみてください。
爪のトラブル回避のポイント
・爪は深爪にならないようにカットしましょう。ヤスリを使うのも有効です。爪に負担の少ない器具選びから始めましょう。
・足爪のトラブルは、窮屈な靴を履くと起こりやすくなります。足先を圧迫しない、ジャストサイズの靴を選びましょう。
・人気のネイルでも、除光液に含まれる成分により、爪にダメージを受ける場合があります。入念に爪のケアをしてから、ネイルを楽しんでください。
ライフスタイルにもよりますが、日々の生活の中には爪にとってストレスになるシーンが多々あります。
日々の爪のお手入れや家事の工夫などを心がければ十分に症状を緩和することが可能です。
例えば家事はぬるま湯で行ったり、外出先のトイレでは温風乾燥機を使用せず、ハンカチを持ち歩くなど、ちょっとしたことで爪へのダメージが軽減できます。
普段から意識して規則正しい生活を営み、爪の症状に合わせてハンドクリームや専用のオイルを塗擦したり、優しくマッサージして血行を良くすることも大切です。
まとめ
身近な爪のトラブルをご紹介しましたが、いかがでしたか。
爪のでこぼこは遺伝や体質、持病など複雑な要因が絡んでいるのは驚きですね。
若い女性の間ではネイルアートが人気ですが、健康で美しい爪だけでも十分自信が持てそうです。
爪は末端にあるので栄養が届きにくいことを念頭に置きながら、生活習慣を見直し、運動を取り入れましょう。
爪のでこぼこは、皮膚科を受診しましょう。
爪の症状や色が気になる方はこちらの記事もご参考下さい。