ユナシンの副作用や効果について!
ユナシンは、ペニシリン系の抗生物質です。
感染症の原因となる、細菌の細胞壁を破壊して細菌を殺す働きがあります。
ここでは、ユナシンの効果や副作用、使用上の注意点などを詳しくご紹介します。
ユナシンとは
ユナシンは、
・グラム菌、大腸菌、インフルエンザ菌、腸球菌、連鎖球菌、肺炎球菌、ぶどう球菌、淋菌
などが原因で起きた感染症の治療に効果が認められています。
ペニシリン系の抗生物質で最もよく利用されています。
ユナシンが使用される疾患は数多く、
扁桃炎、咽頭炎、喉頭炎、肺炎、気管支炎、インフルエンザ、外耳炎、中耳炎、副鼻腔炎、角膜炎、抜歯後の感染予防、膀胱炎、尿道炎、前立腺炎、子宮内感染、梅毒、淋病、乳腺炎、腹膜炎、敗血症、関節炎、リンパ腺炎、表在性皮膚感染症、深在性皮膚感染症
などの感染症の治療や、手術後の二次感染予防にも処方されます。
比較的軽い感染症に用いることが多く安全性が高い抗生物質です。
服用時の注意点
過去に、ペニシリン系の抗生物質でアレルギー症状が出たことがある方は服用ができません。
ペニシリン系以外の抗生物質でも、アレルギー反応を起こしたことがある方、ご自身はもちろん両親や兄弟など血縁者にアレルギー体質がいる方はその旨を医師に伝えるようにしましょう。
伝染単核症の方はこの薬の副作用が出やすいので服用することはできません。
また、喘息、蕁麻疹、肝臓、腎臓、胃腸、血液に障害がある人、フェニルケトン尿症の方、その他持病がある人も医師に伝えてください。
経口摂取が不良な方、非経口栄養の方、健康状態が著しく悪い方は、ビタミンKの欠乏により出血する傾向がみられるので注意、観察が必要です。
妊娠中の方、妊娠の疑いがある方は胎児に悪影響が出る場合があります。
必ず医師に伝えてください。また、授乳中の方も医師に伝えてください。
高齢者の方は副作用が出やすいので医師の指示を守り正しく服用してください。
1歳以下の乳児に服用する時も注意が必要です。
別の薬を服用中の方は、医師に伝えてください。
避妊薬と併用して服用すると、避妊効果が弱まる恐れがあります。
色々なタイプのお薬がありますが、食後の服用が原則です。
医師に指示に従い、決められた飲み方を守ってください。
自身の判断で薬の減量や増量をしてはいけません。
錠剤はコップ1杯程度のたっぷりのお水と一緒に服用します。
子供用のドライシロップ(細粒)もできるだけそのまま水で服用してください。
水に溶かすと苦くなります。
ユナシンは主に腎臓から排出されます。
腎機能が低下している方が服用すると、血中濃度が上昇することにより、薬の効果が増強しすぎたり、副作用が出やすくなる可能性があります。
腎臓機能に疾患がある方が服用、投与する場合は、必要に応じて減量したり、服用間隔を延ばす必要があります。
服用方法
錠剤:大人1回 375ミリグラムを1日2回~3回に分けて服用する。
細粒:小児用。1日15ミリグラムから30ミリグラムを1日、3回に分けて服用する。
ユナシンS 静注用(点滴):肺炎、腹膜炎、肺膿腫などの場合、1日6グラムを2回に分けて静脈注射または点滴をします。
膀胱炎の場合、1日3グラムを2回に分けて静脈注射または点滴をします。上限は1回3グラム、1日4回(12グラム)です。
子供の場合、1日60ミリグラムから150ミリグラムを3回から4回に分けて静脈注射もしくは点滴をします。
静脈注射の時、日局注射用水、日局生理食塩水や日局ぶどう糖注射液に溶かし投与します。
副作用
発熱、かゆみ、発疹等のアレルギー症状が出る場合があります。
他にも、下痢、吐き気、腹痛、食欲不振が見られる場合があります。
また、ごくまれですが、貧血、腎臓障害、口内炎、大腸炎、肝機能障害、黄疸が見られる場合があります。
注意すべき症状として、
・口の中が異常に渇く、口の中が痛い、めまい、耳鳴り、異常な便意、呼吸するとゼーゼーいう
などの症状が現れた場合、ショック症状の前触れの可能性があります。至急、医療機関を受診して下さい。
重い副作用として、
・皮膚障害、腎不全、血尿、けいれん、血圧の上昇または低下、動機、激しい腹痛、目の充血、皮膚や白眼が黄色くなる、尿がにごる
等の症状がみられる場合があります。いずれの症状がみられた場合も医療機関を受診して下さい。
子供の場合、下痢の副作用が見られる場合が多くあります。
柔らかい程度なら問題はありませんが、ひどい下痢や、下痢が長く続く場合は医療機関で相談して下さい。
まとめ
ユナシンは、感染症の原因となる細菌に効果があるペニシリン系の抗生物質です。
皮膚感染症、呼吸器感染症、耳鼻科感染症など広い範囲での感染症の治療に使用されています。
比較的安全な薬ですが、主な副作用としては、
下痢や軟便、皮膚の赤み、顔のむくみ、のどの腫れ、発疹、蕁麻疹、かゆみ
が多く報告されています。
服用後に上記のような症状に気づいたら、担当の医師や薬剤師に相談してください。
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