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ロセフィン(セフトリアキソン)点滴の副作用や効果について!

   

セフトリアキソン(商品名:ロセフィン)は、セフェム系の抗生物質で昭和61年(1986年)から日本で発売されています。

ロセフィン(セフトリアキソン)は、CTRXやCTXと略して明記される場合もあります。

 

ここでは、ロセフィン(セフトリアキソン)について詳しくご説明します。

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ロセフィン(セフトリアキソン)とは

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ロセフィン(一般名・セフトリアキソンナトリウム水和物)は液体状の抗生物質です。

静脈注射や点滴静注によって使用されます。

 

感染症は細菌が原因で起こります。

感染症の治療や予防には免疫力が必要です。

しかし、免疫力が低下していると病気が治りにくくなってしまいます。

その免疫の補助の役目をするのが抗生物質です。

抗生物質は、細菌の毒性に反応しますが、人間には毒性がない特徴があります。

それは、細菌の細胞壁に反応するからです。(人間の細胞には細胞壁がありません)

 

効果・効能

ロセフィン(セフトリアキソン)は主に、

・肺炎

・髄膜炎

・膀胱炎

・尿道炎

・敗血症

などの疾患の治療に利用します。

 

ロセフィン(セフトリアキソン)は、作用時間が長いことが特徴です。

セフェム系の抗生物質の多くが、体内で薬の濃度が半分になる時間は、約1時間です。

そのため、1日に3回から4回の服用が必要です。

しかし、ロセフィン(セフトリアキソン)の作用時間は6時間から7時間もあるので、1日1回か2回の服用で大丈夫なのです。

 

また、ロセフィン(セフトリアキソン)は、肝臓で代謝して体外に排出されます。

そのため、腎機能に疾患がある方も服用が可能です。

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有効な細菌や疾病

ロセフィン(セフトリアキソン)が有効とされている細菌には、

ブドウ球菌属、レンサ球菌属、肺炎球菌、淋菌、大腸菌、シトロバクター属、クレブシエラ属、エンテロバクター属、セラチア属、プロテウス属、インフルエンザ菌

と実にざまざまです。

 

そして、有効と言われている疾患は、

咽頭炎、喉頭炎、扁桃炎、急性気管支炎、肺炎、肺のう腫、膀胱炎、尿道炎、子宮内感染、角膜炎、中耳炎、敗血症、副鼻腔炎

等がありの多くの疾病に有効な抗生物質です。

 

服用方法

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成人の場合:1日1グラムから2グラムを1回から2回に分けて服用する。

 

子供の場合:1日20ミリグラムから60ミリグラムを1日2回に分けて服用。最大1日120ミリグラムまで1日2回に分けて投与が可能。

 

未熟児や新生児:1日1回20ミリグラム。もしくは、1回20ミリグラム、1日2回に分けて投与。

 

静注用:注射用水、生理食塩水、ブドウ糖注射用液に溶かして投与する。点滴を行う場合は30分以上かけて投与する。(点滴の時は、注射用水は使用しない)

 

使用上の9つの注意点

いくつか注意すべき点がありますので、1つずつご紹介していきます。

 

1.以前、セフェム系の抗生物質を服用してアレルギー反応が出た方は服用できません。他にもペニシリン系の抗生物質でアレルギー反応が出たことがある方も医師に伝えましょう。

 

2.高ビリルビン血症の未熟児や新生児に対しての服用は注意が必要です。

 

3.本人や両親、兄弟など血族、気管支喘息やじんましんなどアレルギーを起こしやすい体質がいる方は、医師に伝えてください。

 

4.腎臓機能に障害がある方、腎臓に疾患がある方、急性腎不全の方は、お薬が過剰に体内に蓄積される場合があり、症状が逆に悪化する場合があります。そのむね必ず医師に伝えてください。

 

5.経口摂取が不良な方、非経口栄養の方、高齢者、健康状態が著しく悪い方は、ビタミンK欠乏症になる恐れがあるので注意が必要です。

 

6.心臓や循環器系機能障害がある方は、循環する血液の量が増加し心臓に負担がかかり、逆に症状を悪化させる場合があります。その旨必ず医師に伝えてください。

 

7.ロセフィン(セフトリアキソン)の服用時は尿検査の数値に誤りが出る場合があります。また、利尿剤と併用して服用すると、腎機能障害が悪化する恐れがあるので必ず医師に伝えてください。

 

8.ロセフィン(セフトリアキソン)の服用や投与をする時、カルシウムが含まれる注射や輸液と同時に投与をすると配合変化が起きる可能性があるので、同時投与はできません。

 

9.妊娠中の方、妊娠の可能性がある方には安全性が確立されていないので原則服用はできません。また、授乳中の方も服用は避けることが望ましいです。その旨必ず医師に伝えてください。

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副作用

副作用として、下痢や蕁麻疹などがでる場合があります。

発熱や頭痛、手足のしびれ、めまい、口内炎、尿量が少ないもしくは出ない、腹痛、の症状がみられた場合は早めに医師に相談してください。

 

注意すべきは、ごくまれにですがショック症状を起こす場合があります。

その際の症状としては、

・口の中が異常に渇く

・呼吸困難、呼吸をするとゼーゼーする

・目まい、耳鳴り

・脂汗が出る、冷や汗が出る、

があります。

上記の症状が出た場合はすぐに服用を中止し医療機関を受診して下さい。

 

まとめ

細菌に感染すると、色々な感染症を患ってしまいます。また細菌感染を放置すると悪化する場合もあります。

ロセフィンは、肺炎、髄膜炎、尿路感染症、敗血症など多くの感染症に対して使用されているセフェム系抗生物質です。

 

他の抗生物質に比べて作用時間が長いため、一日1~2回の投与で済むメリットがあるのが特徴です。

 

しかし、どんなお薬にも言える事ですが、アレルギー反応や副作用が出る可能性もあります。

稀にではありますが、ショック症状を起こす可能性もありますので、使用後の観察を十分に行うことも大切です。

小さなことでも身体に異常を感じた際は早めに担当の医師に相談しましょう。

 

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