セフゾン(セフジニル)の副作用や効果について!
セフゾン(セフジニル)は、細菌を殺菌する作用があり、細菌が原因の色々な病気の治療に利用されています。
ここでは、セフゾン(セフジニル)の効果や副作用等を詳しくご紹介します。
セフゾン100mgとは
250細菌やウィルス、カビなどが原因で感染症にかかると、痛みや発熱、嘔吐、下痢などの諸症状があらわれ私たちを苦しめます。
この症状は、病原菌が死滅すると治まります。
セフゾン(成分名:セフジニル)は、この病原菌の増殖を抑え殺菌に有効なお薬です。
薬のショックなどアレルギー症状がペニシリン系の薬より少なく、副作用もあまり見られず、安全性の高いセフェム系の抗生物質です。
セフゾン(セフジニル)はカプセルタイプの他に子供用の細粒タイプがあります。
有効な疾患
色々な種類の細菌に有効なお薬で、
・気管支炎、咽頭炎、感染性肺炎、扁桃炎
などの呼吸器系の感染症や、
・中耳炎などの耳鼻科領域の感染症
・皮膚炎
・膀胱炎、細菌性心内膜炎、敗血症、乳腺炎、歯肉組織炎
などの治療にも利用されています。
また、喉の痛みや発熱など「風邪」にも処方されます。
細菌による二次感染やその予防のために処方される場合もあります。
服用時の注意点
アレルギーを起こしやすい人、アレルギー体質の人、今までに薬の副作用で発疹などのアレルギー症状が出たことがある人はその旨を医師に伝えてください。
また、アレルギー症状が出た薬の名前を覚えている場合はそれも併せて医師に伝えましょう。
セフゾン(セフジニル)は、セフェム系の抗生物質です。
以前に、セフェム系の抗生物質で、アレルギー症状が出た方は原則服用することができません。
喘息や蕁麻疹、アレルギー性の病気のある方、腎臓の悪い方は副作用が出やすいので、このような疾患がある方は事前に医師に伝えてください。
妊娠中の方、妊娠の可能性がある方、授乳中の方もその旨を医師に伝えるようにしてください。
注意すべき他の薬との飲み合わせ
・抗血栓薬(ワーファリン)
セフゾンと飲み合わせすると、ワーファリンの作用が強まり、副作用が起こる可能性が高くなります。
脳血栓や心筋梗塞などの予防で、ワーファリンを服用している方は、必ず事前に医師に伝えるようにしましょう。
・鉄剤(貧血のお薬や鉄分補給の薬)
貧血の薬や鉄分補給のお薬を服用している方は、セフゾン(セフジニル)がうまく体内に吸収されません。
効果が弱まり、感染症の治療ができない可能性もありますので、貧血や鉄分補給のお薬を服用している方は事前に医師に伝えてください。
どうしても、鉄剤とセフゾン(セフジニル)を同時服用する時は3時間以上間隔をあけて服用します。
・制酸剤(水酸化マグネシウム、水酸化アルミニウムなど)
制酸剤との飲み合わせは、セフゾンの吸収が低下してしまい、効果が弱まる事があります。
同時に服用する際は2時間以上間隔をあけるようにしましょう。
また、制酸剤は、市販の風邪薬や頭痛薬に含まれていることがあります。
購入時には、薬剤師に相談したり、薬の成分を確認するようにしましょう。
用法・用量
決められた用量と飲み方を守ってください。
症状や年齢、製剤された製薬会社によって、用量や用法が異なります。
必ず、医師の指示に従うようにして下さい。
基本的には、1日3回、食後に服用します。
服用する時は、十分なお水(コップ1杯ほど)と一緒に服用するようにしてください。
子供用はドライシロップがあります。
ドライシロップは適量のお水に溶いて服用します。
大きくなった子供はそのまま服用することも可能ですが、その時は多めのお水を飲むようにしてください。
通常、3日から4日程度服用すると治まります。
もし、あまり効果を感じなかったり、逆に悪化するようであれば薬が身体に合わない可能性があるので医師に相談してください。
セフゾン(セフジニル)を服用すると、尿の色が少し赤くなる場合があります。
これは薬の色なので心配をする必要性はありません。
また、セフゾン(セフジニル)を服用するとまれに下痢をする場合があります。
この下痢を防ぐために、整腸剤や乳酸菌と併用して服用する場合があります。
セフゾン(セフジニル)服用時に尿糖検査をすると検査結果が不正確になる場合があるので注意が必要です。
服用方法
成人の場合、カプセルタイプのセフゾン(セフジニル)を1回100ミリグラム、1日3回服用します。
子供の場合は、細粒タイプのセフゾン(セフジニル)を1日9ミリグラムから18ミリグラムを1日3回に分けて服用します。
いずれも、症状や年齢に応じて、適宜量を増やしたり減らしたりします。
しかし、自己判断で量の調節をしてはいけません。必ず、医師の指示を守るようにして下さい。
副作用
発疹やじんましん、かゆみなどのアレルギー症状が出る場合があります。
また、嘔吐や下痢、吐き気、食欲不振、口内炎、倦怠感、頭痛の症状が出る場合もあります。
注意すべき副作用として、ごくまれにですが、ショック症状が起きる場合があります。
ショック症状とは、身体の機能が著しく低下したり、黄疸が出る、腎臓障害、間質性肺炎、筋肉痛、肝機能障害、大腸炎等です。
ショック症状の前兆として、服用後に、
・異常に口が渇く、口が痛い、めまいがする、耳鳴りがする、便意を異常に感じる、呼吸をするたびに、ヒューヒュー・ゼーゼー鳴る
等、このような症状がみられた場合は至急医師に相談してください。
また、薬の副作用で下痢を起こした場合、自己判断で決して下剤を服用しないようにしてください。(飲み合わせが悪い場合や、薬の良い作用も流れてしまう場合があります)
ジェネリック薬品(後発薬)
セフゾンにはジェネリック薬品がありますので、いくつかご紹介します。
セフゾンカプセル100mg(薬価63円)のジェネリック
商品名 | メーカー | 薬価 |
セフジニルカプセル100mg「TYK」 | 大正製薬 | 39.2円 |
セフジニルカプセル100mg「日医工」 | 日医工 | 39.2円 |
セフジニルカプセル100mg「JG」 | 日本ジェネリック | 39.2円 |
セフジニルカプセル100mg「TCK」 | 辰巳化学 | 39.2円 |
セフニールカプセル100mg | 東和薬品 | 39.2円 |
セフゾンカプセル100mg(薬価51円)のジェネリック
商品名 | メーカー | 薬価 |
セフジニルカプセル50mg「TYK」 | 大正製薬 | 32円 |
セフジニルカプセル50mg「日医工」 | 日医工 | 32円 |
セフジニルカプセル50mg「JG」 | 日本ジェネリック | 32円 |
セフジニルカプセル50mg「TCK」 | 辰巳化学 | 32円 |
セフニールカプセル50mg | 東和薬品 | 32円 |
セフゾン細粒小児用10%100mg(薬価105円)のジェネリック
商品名 | メーカー | 薬価 |
セフジニル細粒小児用10%「YD」100mg | 陽進堂 | 64円 |
セフジニル細粒10%小児用「日医工」100mg | 日医工 | 64円 |
セフニール細粒小児用10%100mg | 東和薬品 | 64円 |
セフジニル細粒小児用10%「サワイ」100mg | 沢井製薬 | 64円 |
セフジニル細粒小児用10%「JG」100mg | 日本ジェネリック | 49円 |
セフジニル細粒小児用20%「タイヨー」200mg | デバ製薬 | 121円 |
まとめ
セフゾン(成分名:セフジニル)は、病原菌の増殖を抑え殺菌に有効なセフェム系の抗生物質です。
服用する際は今回記載したように、抗血栓薬、鉄剤、制酸剤との飲み合わせに注意しましょう。
比較的安全なお薬ですが、服用の際は、自己判断で減量や増量をせずに医師の指示に従うようにしましょう。
もし服用後に、
・口内の異常(口渇、痛み、ただれなど)、めまい、耳鳴り、頻繁な便意、呼吸の際にゼイゼイ・ヒューヒューする、
などの症状がおこったときはショック症状の前兆の可能性もあるので、服用を中止して、すぐに医師に相談しましょう。
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