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フルマリンの副作用や効果について!

   

点滴をするときによく言われている「フルマリン」ですが、一体どんな効果がありどんなものなのか詳しく知っている人は少ないのではないでしょうか。

そこで、今回はフルマリンの副作用や効果について簡単に説明していきましょう。

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フルマリンとは?

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フルマリンとはセフェム系の抗生物質の一種です。

抗生物質は皆さん聞き覚えがあると思いますし、なんとなく理解していると思いますが、セフェム系は初めて聞いたという人も多いかと思うので説明すると、安全で副作用が少なく色んな病院で使われている薬品であるということです。

あんまり難しく説明するより、よく使われていると思っていただければ十分かと思います。

 

効果・効能

菌が増えないようにする効果が期待できます。

菌は免疫力が落ちている体の中ではやりたい放題です。

そこで、抗生物質であるフルマリンを使えば菌を殺す役割からそれ以上増えないようにする役割まで果たしてくれるのです。

 

適応菌種は、

・肺炎球菌、レンサ球菌属、ブドウ球菌属、淋菌、大腸菌、クレブシエラ属、プロテウス属、インフルエンザ菌、ペプトストレプトコッカス属、モラクセラ(ブランハメラ)・カタラーリス、バクテロイデス属

 

などになります。

 

適応症としては、

咽頭炎、気管支炎、喉頭炎、扁桃炎

など一般的に風邪と言われる場合に使われます。

 

また他にも、

敗血症、感染性心内膜炎、膀胱炎、前立腺炎、腹膜炎、腹腔内膿瘍、バルトリン腺炎、子宮内感染、中耳炎、副鼻腔炎

などに効果があります。

 

それだけ、汎用的で効果があるということです。

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用法・用量

フルマリンは大人だけではなく幼児に使うこともできますが、用法・用量を守って使う必要があります。

 

まず、フルマリンは静脈に注射をして体内に入れること(静注)がほとんどです。

まれに飲み薬として処方されます。

 

生まれて3日以内の乳児の場合は、フルマリン1gを一日に2~3回を間隔を空けて点滴で静注します。

生まれて4日以上だと、回数が増えて3~4回になります。

成人になると一日2回点滴を行います。

これらの回数は軽症である場合で、重症の場合回数が変わってきます。

成人は2回と決まっていたのが最高一日4回点滴を打つことがあります。

幼児・乳児も症状によって最高4回まで打ちます。

 

これらは、その時の症状によって大きく変わってくるので、用量が必ずしも決まっているというわけではありません。

 

使用上の注意

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フルマリンは安全で汎用的であると説明しましたが、注意しなければいけない場合があります。

 

妊婦さん

妊娠している方は勝手に判断せず、かかりつけの産婦人科医に相談して処方してもらいましょう。

 

フルマリンでショックを経験している人

まず、ショックとは血圧が急に下がったり循環機関つまり血液の流れに支障をきたし、命の危機になった状態のことを言います。

そして、フルマリンが何かの物質に含まれていて、それでショックを経験している場合もこれに該当します。

該当する人は使ってはいけません。

 

似たような薬品で過敏症の人

フルマリンに似ている例えばぺニシリン系で過敏症の人は注意が必要です。

似ているかどうか分からない人は、ご自身が薬疹がでる薬品はお薬手帳に記帳しかかりつけの医師に見せることをオススメします。

もし、フルマリンに似ている薬品が体内に入って過敏症を起こす場合は、原則使ってはいけません。

 

アレルギー・蕁麻疹・喘息を本人又は家族が患っている人

家族歴としてアレルギーや蕁麻疹などがある場合、フルマリンは注意して下さい。

ショック経験を持っている人に比べたら、絶対に使ってはいけないということではありませんが医師に相談することをオススメします。

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副作用

症状の軽さ・重さで説明していきましょう。

重症なのは「血小板が急激に減ってしまう」ことです。

これは頻度として不明な副作用です。

血小板は血を止める役割があり、癌転移にも関係していると言われ人の体になくてはならない血液の一種です。

これが少なくなれば血が止まらないということになり、生命を脅かすことになります。

 

また、めまいがしたり息苦しいくなったり、喘鳴(ヒューヒュー・ゼイゼイ音がする症状)や眼や口のまわりが腫れたりしたら、ショック・アナフィラキシーの前兆となりますので、注意する必要があります。

 

その他に軽度として過敏症(アレルギー反応)や腹痛、貧血、吐き気、下痢、発熱、かゆみなどがあります。

頻度が5%以下となっており、軽症ですが100人中5人ということですから結構な確率です。

ですが、軽症と軽く考えずなにか副作用かなと思ったら使用をやめ医師に必ず伝えるようにしましょう。

 

まとめ

フルマリンとは内科・産婦人科・泌尿器科など様々な医療機関で使われています。

それは効能・効果が認められているからこそだというのは事実です。

しかし、自分の体に合うかどうかは別の話です。

注意事項に自分が当てはまらないかを今一度確認してみてはいかがでしょうか。

 

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