ホスピタルランド~病気の症状から考える早期発見ブログ~

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トミロンの副作用や効果について!

   

子供にも処方されている抗生物質ですので、なじみ深い方もいらっしゃるかもしれません。

薬効にはあまり関係ないですが、名前自体がなんだか可愛らしいですよね。

そんな「トミロンの副作用や効果」について詳しく説明したいと思います。

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トミロンとは?

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「セフテラムピボキシル」を主成分とした「セフェム系」の抗生物質です。

セフェム系のお薬はいくつかの世代に分類されますが、トミロンは第三世代のセファロスポリン系にあたります。

 

効果・効能

【効果のある細菌】

・黄色ぶどう球菌、表皮ぶどう球菌、溶血性連鎖球菌、大腸菌、クレブシエラ菌、淋菌、腸球菌

などがあげられていますが、同じセフェム系で比べてみると「グラム陽性菌」に対しては一般に第一、第二世代よりは効果に劣るようです。

逆に「グラム陰性菌」に対しては優れた効果を発揮します。

 

【効果のある疾患】

上記の細菌によってひきおこされた

「肺炎」「気管支炎」「膀胱炎」「腎盂腎炎」「尿道炎」「咽頭炎」「扁桃炎」「中耳炎」「副鼻腔炎」「麦粒腫」「胆嚢炎」「リンパ節炎」「細菌性心内膜炎」「猩紅熱」「敗血症」「乳腺炎」「歯周組織炎」

などに効果があります。

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製品例は?

【成人用】

・トミロン錠50

・トミロン錠100

価格の差がある後発品(ジェネリック)は販売されていません。

 

【小児用】

・トミロン細粒小児用10%

後発品(ジェネリック)としては

・セフテラムピボキシル細粒小児用10%

・テラミロン細粒小児用10%

があります。

 

用法・用量

通常、大人は「1日150~300㎎を1日3回に分けて」食後に服用します。

また「肺炎」「呼吸器病変の二次感染」「尿道炎」「中耳炎」「副鼻腔炎」などに関しては「1日300~600㎎を1日3回に分けて」に増量されることがあります。

トミロン錠には50㎎と100㎎がありますので、1錠が何㎎かによって何錠飲むかが変わってきますので注意してください。

これ以外にも、状態によって医師の指示により変更される場合があります。

 

副作用

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過敏症状として「発疹」「じんましん」「かゆみ」「顔のむくみ」などをおこすことがあります。

おこったときは使用を中止し、すぐ医師に相談するようにしましょう。

 

稀にではありますが「吐き気・嘔吐」「下痢」「腹痛」「食欲不振」などや「口内炎」「頭痛」「倦怠感」などがおこることもあります。

特に下痢がおこったときは「偽膜性大腸炎」などの場合もありますので、かってに市販の下痢止めを使用せず、いったんお薬を中止して医師に相談しましょう。

 

可能性は低いですが「ショック症状」や「血液障害」「黄疸」「腎障害」「皮膚粘膜眼症候群(高熱と湿疹、目に障害が残る))」「中毒性表皮壊死症(皮膚の赤い発疹や、水疱、眼の充血、高熱などが特徴)」「間質性肺炎」「筋肉痛」「肝機能障害」「低カルニチン血症に伴う低血糖(元気がない、吐く、冷や汗)」なども報告されています。

特にお薬を飲んだ後に「口が渇く、痛み、ただれなどがある」「めまい」「耳鳴り」「頻繁な便意」「喘鳴(呼吸のたびにのどをゼイゼイ・ヒューヒューさせる)」などがおこったときはショック症状の前兆のこともありますのでお薬を中止してすぐに医師に相談してください。

 

副作用を防ぐためにも次のようなことに注意しましょう。

お薬を処方してもらう前に「これまでにアレルギーを起こしたことがないか」「兄弟や両親にアレルギーの強い人はいないか」などを医師に伝えておきましょう。

肝臓・腎臓・胃腸・血液に重い病気のある人や、妊婦あるいは現在妊娠する可能性のある人に対しては、量を調整しないと症状を悪化させたり、胎児に影響を与えたりする場合があります。

事前にそのことをきちんと医師に伝えましょう。

 

使用量を守って、勝手に量を増やしたり、逆に中止したりしないようにしましょう。

中止したことを医師に伝えないでおくと、医師は「これだけ処方したのに効かない、もっと強い薬にしてみよう」などと間違った診断をしてしまうことになります。

そのことで余計な副作用のリスクを背負う事にもなります。

 

血液中の濃度が一定でなければ効果がない薬なので、指示された時間ごとに飲むことが大切です。

飲み忘れたりするとお薬の効果が十分発揮できなくなると理解しておいてください。

また、飲み忘れた場合は、気がついたときにできるだけ早く飲むことが大事ですが、次の通常飲む時間が近い場合には、忘れた分は飲まないで1回分を飛ばすようにしましょう。

絶対に2回分を一度に飲まないように気を付けましょう。

 

長期間の服用が必要な人は、副作用防ぐために、定期的な検査が必要になることがあります。(血液検査など)。

面倒くさがらずに、きちんと受けるようにしましょう。

 

飲み合わせについて

併用してはいけない薬は、特にないとされています。

 

しかし、

・併用することにより作用が強まる薬剤(ワルファリンカリウムなど)

・吸収が低下するもの(鉄剤・酸化マグネシウムなど)

などもありますので、併用する薬があるときは、念のため医師に報告してください。

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トミロンは膀胱炎に効くの?

そもそも細菌が原因ではない膀胱炎の場合は、抗生物質を飲んでいても効果はありませんが、膀胱炎の原因のほとんどは細菌感染であるため、治療のためには抗生物質を処方するのが一般的です。

「ニューキノロン系」「セフェム系」「ペニシリン系」などを処方しますが、一般的には 「ニューキノロン系」が広範囲な菌に効果があるため、まず選択されるようです。

 

しかし、最近ではニューキノロン系の抗生物質が効かないタイプもみられるようになっており、そのような場合に「セフェム系」のお薬である「トミロン」が処方されることもありますが、「トミロン」が効かない場合ももちろんあります。

医師の見解や、病状によって対応は変わりますし、例え抗生物質自体が有効な場合でも、自己判断で内服を中止すると、しばらくして再発することもあります。

膀胱炎に対して処方されることはありますが、必ず効果があるというものではないと理解していただきたいと思います。

 

まとめ

トミロンは細菌による感染症の治療に使われているセフェム系の抗生物質です。

ペニシリン系に比べ、副作用をおこすことが少ないため、現在では抗生物質の生産量の多くがセフェム系になっています。

 

しかし服用後に、口内の異常(口渇、痛み、ただれなど)、めまい、耳鳴り、頻繁な便意、呼吸の際にゼイゼイ・ヒューヒューする、などの症状がおこったときはショック症状の前兆の可能性もあるので、服用を中止して、すぐに医師に相談してください。

 

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