オーグメンチン配合錠の副作用や効果について!
オーグメンチン配合錠は1985年に承認を受けた歴史がある古いお薬で、ペニシリン系の抗生物質です。
抗生物質とは、細菌の細胞壁を壊し菌を殺す効果があるお薬で、細菌が原因の色々な疾病に効果を発揮します。
感染症は、病原体が私たちの体内に侵入することで、痛みや腫れ、身体の不調などが現れ苦痛を与えます。
病原体には細菌やウイルス、カビなどがありますが、このお薬が有効なのはその中の「細菌」による感染症です。
ここでは、オーグメンチン配合錠の副作用や効果について詳しくご説明します。
効果・効能
オーグメンチン配合錠の主成分は、クラブラン酸カリウムとアモキシシリン水和物で、2つの成分が配合されています。
オーグメンチン配合錠は抗生物質であり、たくさんの種類の「細菌」に有効なお薬です。
例えば、
・赤痢菌
・大腸菌
・インフルエンザ菌
・肺炎球菌
・ぶどう球菌
・淋菌
などです。
このような細菌が原因で引き起こされた感染症の治療に使用されます。
また、耳鼻科領域や呼吸器が細菌により具合が悪い場合にも多く使用されています。
具体的な疾患には、
扁桃腺、咽頭炎、咽喉炎、肺炎、気管支炎、外耳炎、中耳炎等、皮膚感染症、リンパ節炎、慢性膿皮症、膀胱炎、淋病、子宮内感染症、子宮付属器炎、前立腺炎、乳腺炎、腹膜炎
があげられます。
他にも、手術後の2次感染予防のために服用する場合があります。
また、「オーグメンチン配合錠」は、元らいの薬より副作用による下痢が軽減されているという特徴もあります。
使用上の注意
以前に
・ペニシリン系の抗生物質の服用で副作用が現れた方
・伝染性単核症という疾患がある方
は、服用をすることができません。
また、アレルギー体質や、アレルギーを起こしやすい方、今まで薬でアレルギーを起こしたことがある方はその旨医師に伝えてください。
他にも、喘息、腎臓病、じんましんがある方、血液に障害がある方、フェニルトン尿症の方も医師に伝えるようにしましょう。
妊娠している方、妊娠の可能性がある方の服用は安全性が確立されていません。授乳中の方は、乳児に悪影響が出る場合がありますので、必ず医師に相談しましょう。
薬のタイプは色々ありますが、原則、食後に服用します。
1日の回数や1回の服用量は医師の指示を守ってください。
自己判断で、薬の増量や減量、中止をしてはいけません。
服用方法
オーグメンチン 配合錠 125rs 1回2錠、1日3回から4回服用します。
オーグメンチン 配合錠 250rs 1回1錠、1日3回から4回服用します。
「小児用・顆粒」1日30ミリグラムから60ミリグラムを1日3回から4回に分けて服用します。適用量は、年齢や体重によって異なります。
副作用
オーグメンチン配合錠の服用でよく見られる副作用は、下痢や便が柔らかくなる症状です。
抗菌作用により腸内の細菌バランスが乱れるために生じます。
あまりひどい下痢が続く場合は服用を中止して医師に相談してください。
また、時々、発疹や発熱を伴う場合があります。このような症状がみられた場合も服用を中止して医師に相談してください。
他にも副作用は報告されており、
血圧の低下や上昇、冷えや汗、手足のしびれ、むくみ、尿がにごる、尿が少ないもしくは出ない、倦怠感、吐き気、頭痛、のどが異常に渇く、便に血が混じる、息苦しい、嘔吐、食欲がない
と様々なものがあります。
このような症状がみられた場合も医師に相談をして下さい。
注意すべき副作用として、ごくまれにですが、重たい副作用やショック症状が現れる場合があります。
服用後に、
・ひどいじんましんが出る、顔や口が腫れる、呼吸をするとゼーゼー言う、意識がもうろうとする、耳鳴りがする
などが見られた場合、すぐに服用を中止して医療機関を受診して下さい。
オーグメンチン配合錠とサワシリンの併用
サワシリンはオーグメンチンと同じ抗生物質です。
オーグメンチンとサワシリンを併用して服用することで、副作用を軽減させお薬の効果を上げることができます。
抗生物質を2種類処方する方法は耳鼻科でよく見られます。
副鼻腔炎や中耳炎、肺炎等で抗生物質の量を増量させたい時に処方します。
単純に、オーグメンチン配合錠を2倍服用すると、副作用で下痢の症状が出やすくなるので、オーグメンチン配合錠とサワシリンを併用して服用します。
その割合は、オーグメンチン配合錠1に対してサワシリンは2です。
まとめ
オーグメンチン配合錠はペニシリン系の抗生物質です。
様々な細菌に対して効果が期待できるので、耳鼻科領域や呼吸器領域等を中心に多くの領域で利用されています。
オーグメンチン配合錠の副作用としては下痢が多く報告されるので、整腸剤と一緒に服用する場合もあります。
下痢以外にも、様々な副作用が報告されています。
特に、過去に抗生物質でアレルギーを起こした方、持病がある方、妊娠中の方は必ず医師に伝えるようにしましょう。
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