足の付け根のしこりが痛い７つ原因！病気の可能性も・・！　

◆１．リンパ節の腫れ

よく、“リンパマッサージ”などといいますよね。

リンパとは、血液の中にある赤血球以外の血漿（けっしょう）成分が

毛細血管から染み出したもので、この成分をリンパ液、

リンパ液が流れる管をリンパ管といいます。

リンパ管は全身に張り巡らされていて、

体の中の水分やタンパク質などの老廃物を心臓に向かって運んでいます。

リンパマッサージは、このリンパの流れをよくして、早く心臓に戻るようにしているんですね。

そしてリンパ管には、細菌など不要な物質を血液循環に入れないように、

ろ過装置の役割を果たしている「リンパ節」という部分があります。

その中でも、大きなリンパ節が耳の下や脇、そして足の付け根にあり、

足の付け根のリンパ節は「鼠径リンパ節」と呼ばれています。

たいてい足の付け根のしこりは、鼠径リンパ節が腫れてできることが多いです。

では、なぜリンパ節が腫れるのかというと、このリンパ節でケガや病気によって体内に侵入したウイルスと白血球が戦って、炎症を起こしているからです。

ウイルスと戦った白血球の死骸が腫れやしこりとなって、

表面上グリグリと触ることができたり、痛みを感じたりするのです。

通常は数日から数か月もすれば自然に消えるので問題ありません。

◆２．悪性リンパ腫

リンパ節の腫れのような通常のしこりは問題ありませんが、

稀に、悪性リンパ腫という血液のがんであることがあります。

しこりの他の症状に、

・37℃前後の微熱が長く続く

・全身の倦怠感

・貧血

・急激な体重減少

・異常に寝汗をかく

などの症状があると悪性リンパ腫の可能性があります。

しこりも、足の付け根だけでなく、首や脇の下などにも現れます。

このような症状があれば、血液内科を受診して、しこりの原因を特定するのが望ましいです。