ホスピタルランド~病気の症状から考える早期発見ブログ~

病気の症状とは・・。症状から見て考えられる病気についてわかりやすく説明していきます。病気は私たちの身近な存在です。少しでも多くの人達がこのブログを見て早めの治療、早めの予防対策をして頂けたらと思います。                    

寝起きに腹痛がするのは病気!?その原因と対処法とは!

   

寝起きに、すっきりどころかお腹が痛くなるなんて、最悪の目覚めですね。

しかも朝の忙しい時間にトイレに行きたくなるのも憂鬱になります。

しかし、どうして寝起きに腹痛に襲われるのでしょう?

今回は、寝起きで腹痛がする原因と対処法についてご紹介します。

 
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寝冷え

寝起きに腹痛がする原因として、「寝冷え」が考えられます。

寝冷えとは、眠っている間に体を冷やしてしまうことや、体が冷えることで起こる症状をいいます。

 

睡眠中は体温が下がることが知られていますが、薄着やお腹を出して寝ることで、体が冷えすぎてしまうと寝冷えを起こします。

 

寝冷えを起こすことで、腸が収縮して腹痛を起こし、症状が悪化すると下痢を起こす場合があります。

 

寝冷えは、クーラーをかける夏の暑い時期や、気温が下がってくる秋に起こしやすいといわれています。

 

対処法

寝冷えによる下痢は、お腹を冷やさないようにしてしばらく安静にして様子をみれば治まることが多いです。

 

しかし、どうしても症状を抑えたくて、下痢止め薬を使用する場合は注意が必要です。

寝冷えからウイルス感染により急性腸炎を起こしている場合、下痢止め薬の使用は、ウイルスの排出を遅らせてしまいます。

下痢症状がひどく、なかなか治まらない場合は、病院を受診しましょう。

 

予防法

<お腹を出して寝ない>

汗をよく吸う木綿や絹のパジャマを着て、お腹を冷やさないようにして寝ましょう。

 

<室内が冷えすぎないようにする>

寝冷えを予防するには、冷房をつけっぱなしで寝るのはやめ、また、冷風が直接体に当たらないようにしましょう。

 

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前日の食事の影響

・寝る直前に飲食をしていた

・夕食時にお酒の飲みすぎ

・脂っこいものなど消化の悪い食事を摂った

といった場合は、前日の食事が胃腸に負担となり消化不良を起こしており、寝起きに腹痛や下痢などの症状を起こしている可能性があります。

 

対処法

消化不良が原因で寝起きに腹痛がする場合は、疲れている胃腸を休めましょう。

辛いものや脂っこいものは控えましょう。

下痢を起こしている場合は、脱水にならないように水分補給は十分に行うことが大切です。

市販の薬を使用するのであれば、消化酵素や健胃作用のある成分が配合された胃腸薬がよいでしょう。

 

予防法

<暴飲暴食はやめる>

食べすぎ飲みすぎは、胃腸が疲れてしまいます。また、早食いも同様によくないです。

食事は、規則正しく摂り、ゆっくりよくかんで食べるようにしましょう

 

<疲れやストレスをためない>

疲れやストレスがたまると、自律神経のバランスが乱れ、胃腸の働きが悪くなり、消化不良をおこしやすくなります。

好きな音楽を聴くなどリラックスできる時間を持つようにしましょう。

ぬるめのお風呂にゆっくり浸かり、ぐっすり眠ることも疲れをとるのに重要です。

 

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過敏性腸症候群

大事な会議がある日に限って、また、週明け仕事が始まるって時に限って朝からお腹の調子が悪い。

それは、ストレスによる身体からのSOS信号の可能性があります。

毎日の人間関係や仕事上のストレスが発散されずに溜まることで、腸の動きが過敏になり、腹痛や下痢を起こす病気があります。

これを過敏性腸症候群(IBS)といいます。

 

過敏性腸症候群は、血液検査や内視鏡検査などでは、炎症などの異常がみられないにもかかわらず、慢性的に腸の動きに異常がみられ、腹痛や下痢、便秘といった症状がみられる病気です。

過敏性腸症候群とは、過度の緊張やストレスがかかった状態が続くことや過労、睡眠不足で、自律神経の働きが乱れ、腸の動きが過剰になることで起こると考えられていますが、その詳細はまだ明確にはなっていません。

 

過敏性腸症候群には、

・急激な腹痛を伴う頻回な下痢(水様便)を起こすタイプ

・便秘になるタイプ

・数日ごとに下痢になったり、便秘になったりと症状が交互に現れるタイプ

があります。

共通しているのは、下痢の際も便秘の際も腹痛を伴うという点です。

 

過敏性腸症候群の場合は、仕事や学校が休みの日などには起こらないのが特徴でもあります。

 

対処法

下痢タイプの場合は、腸を刺激しないように冷たい飲み物や冷えた食事、乳製品、脂肪分の多い食品などは避けるようにしましょう。

便秘タイプの場合は、納豆やバナナなど食物繊維を多く含む食品を積極的に摂るようにしましょう。

 

急激な下痢症状を止める薬が市販されていますが、市販の薬で効果が見られない場合は、早期に病院を受診することをおすすめします。

 

予防法

<ストレスをためない>

過敏性腸症候群は、ストレスをためないことが一番の予防法です。

仕事の区切りには、休憩をとる、休日には、好きな音楽を聴く、アロマを焚くなどリラックスできる時間を持つようにしましょう。

 

<適度な運動をする>

適度な運動は、ストレスの解消にも繋がりますし、消化管の運動も整えます。

 

<規則正しい生活を心がける>

食事は3食規則正しく摂り、睡眠もしっかりとるようにしましょう。

暴飲暴食、アルコールやコーヒーなど消化管への刺激の強いものの摂りすぎには注意しましょう。

 

<心療内科を受診する>

心療内科に相談してみるのも、一つの方法です。

精神的ストレスには、抗不安薬、抗うつ薬が有効なこともありますので、他の症状と合わせて心療内科を受診してみましょう。

 

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睡眠不足

寝起きに、胃がキューッと締め付けられるような痛みを感じる場合は寝不足が原因かもしれません。

 

寝不足状態だと、胃酸が増える反面、胃酸から胃を守る粘液の分泌が少なくなってしまいます。

つまり、寝不足だと胃が荒れるという事なんです。

 

対処、予防法

<寝る前にリラックス>

就寝前に神経を落ち着かせることで、快適な睡眠をとりやすくなります。

・湯船にゆったりと浸かる

・温かい飲み物を飲む(ノンカフェイン)

・寝る一時間ほど前には、パソコンやスマホなどの光を見るのを避ける

といった事に気を付けてみましょう。

 

<身体に合った寝具を使う>

身体に合わない寝具を使用すると、身体に負荷がかかり快適な睡眠が取りづらくなります。

身体の骨格や頭の形、サイズは人によって異なります。

一般的に良いとされる寝具をそのまま購入するのは避け、寝ている時に快適な姿勢が保てる自身に合った寝具を選ぶことも大切です。

 

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危険な病気の可能性も

ここまで紹介してきましたように、寝起きの腹痛は生活習慣の乱れやストレスが原因となっている事が結構多いです。

しかし、腹痛の原因が何かの病気である可能性も忘れてはなりません。

 

疑われる病気の一例としては、

・癌

・腸閉塞

・腸炎

・大腸憩室症

・腹膜炎

などが挙げられます。

 

腹痛と下痢や便秘とともに、

・下血、吐き気、嘔吐、発熱、腹部膨満感

といった症状がある場合は、早めに病院を受診しましょう。

 

まとめ

寝起きに腹痛がする原因には、寝冷えや消化不良や睡眠不足、さらに、過敏性腸症候群をはじめとした病気になっている可能性もあります。

現代はストレス社会ともいわれ、ストレスがたまりやすく、過敏性腸症候群を発症しやすい環境といえます。

 

頻回に寝起きに腹痛を起こしている場合や他の症状も見られる場合は、消化器内科、心療内科を受診しましょう。

 

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