ホスピタルランド~病気の症状から考える早期発見ブログ~

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熱中症は眠気がする?暑いのに眠いは危険なサイン!

   

暑いなかで運動している時などに、ふと眠気を感じた事はありませんか?

その眠気は、熱中症の症状かもしれません。

しかも、熱中症での眠気は、体が悲鳴を上げている危険信号なのです!

過去に、熱中症で眠気が無かった方でもこの先出る可能性も考えられます。

悪化予防やもしもの時の為に、熱中症での眠気の原因・症状・対処法を身に付けておきましょう。

今回は、熱中症で眠気がする原因と症状、対処法などについてご紹介させていただきます。

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熱中症で眠気が出るのは危険?

眠気がする

筆者もそうでしたが、眠気と言えば単なる疲労や睡眠不足のせいだと思い込んでしまい易いでしょう。

しかし、熱中症で眠気が出た場合は決して軽視せずに他の可能性を疑うべきと言えます。

何故なら、その眠気にこそ大きな落とし穴が潜んでいる可能性が非常に高いからです。

 

熱中症の症状は、重症度によって、3つに分類されます。

Ⅰ度(軽度)・・・めまい、立ちくらみ、火照り、発汗

Ⅱ度(中等度)・・・頭痛、嘔吐、下痢、倦怠感

Ⅲ度(重度)・・・全身痙攣、意識障害、過呼吸、言語障害、運動障害、高体温

 

熱中症での眠気は、Ⅲ度(重度)の意識障害が起きる前触れである可能性があるのです。

 

Ⅲ度(重度)の場合は、上手く体温調節を出来ず体内に熱がこもってしまい、全身をコントロールしている脳や自律神経が正常に処理出来ていない状態です。

最悪の場合、死亡してしまう危険な状態なのです。

 

それでは、熱中症で眠気が出た際に、自分がどの程度の状態であるかを判断する為の基準を症状別に挙げましょう。

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眠気との併発症状が判断基準のポイント

熱中症で軽度から中度と重度の内自分がどれに該当するのかを判断する為には、眠気とそれ以外の症状にも意識を向ける事が重要です。

 

まずⅠ度(軽度)の熱中症の場合は、眠気以外にも

目眩、火照り、筋肉痛、足や脹脛が痙攣してつる、普段よりも汗の量が多い

事が主な判断基準になります。

 

Ⅱ度(中等度)の場合は、

頭痛、倦怠感、吐気や嘔吐

が主な判断基準になります。

人によっては耐え難い状態でしょう。

因みに、この時点で既に脱水症状が進行してしまっている可能性が高いと言えます。

 

Ⅲ度(重度)の場合は、

痙攣、高体温、意識障害、運動障害、言語障害、過呼吸

が主な判断基準になります。

当然ながら、重度の場合は意識が飛ぶ瞬間までは記憶があるにせよ、とても自覚出来る状態ではないですし、救急車を要する程の緊急事態と言えます。

水分補給さえもままならぬ状態であったり、呼び掛けに反応出来ない場合は、非常に危険な状態であり、その約数秒後には意識障害に陥ってしまう可能性が高いです。

 

因みに、筆者は対処が間に合った時には軽度や中度で済んだ事もありました。

しかし、我慢をし続け対処が遅れた時には案の定悪化してしまい、自覚症状としては極度の眠気と唇の痙攣や意識障害に陥る寸前に意識が遠のいていくと同時に、一瞬にして視界が真っ白になり脱力感を感じました。

 

それでは、あなたや大切な人達が、筆者の様に最悪な事態にならぬ様に、軽度から中度と重度に分けて其々の対処法を挙げましょう。

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熱中症での眠気に対する2つの対処法

熱中症で眠気が出た際に効果的なのが、冷却水分補給の2つです。

 

まず冷却に関してですが、単に全身を冷却すれば良いと言うものではありません。

首・両脇・太腿の付け根を重点的に冷却する事によって早く冷却する事が出来ます。

例えば冷却シートを首に貼付けたり、保冷剤を薄手のタオルで巻き両脇や太腿の付け根にあてたり、扇風機やエアコンなどの冷房器具を用いて一刻も早く体にこもった熱を冷ましてあげる事が非常に大切です。

 

団扇に関しては、特に夏場は尚の事いくら仰いでも冷風になり難く手動なのでスピードも落ちますが何もしないよりかは断然良いです。

しかし基本的には冷房器具や冷却グッズを優先し、団扇も併用すると良いでしょう。

それから、屋外の場合は尚の事日陰を選びましょう。

 

次に水分補給に関してですが、熱中症で眠気が出てそのまま眠ってしまうと極度の脱水症状に陥ってしまう危険性がありますし、脱水症状は最悪の場合命取りになるので水分補給は特に重要です。

熱中症になると、水分だけでなく体内の塩分も失われてしまうので、水分と同時にカリウムやナトリウムの塩分もしっかりと補給する事も重要です。

水分と塩分の補給方法の中で、特に効率的であり効果的なのは、薬局やネット通販でもお買い求め頂ける経口補水液と言う専用の飲み物やスポーツドリンクです。

 

多く飲むに越した事はありませんが例え唇に付けたり少量ずつしか飲めないとしても、無意味だと思わずに少しでも多く飲める様に小まめな補給を心掛けましょう。

筆者も軽度から中度の熱中症の際に意識的にこれらを有効活用した事によって、単に水道水などで対処した時に比べて早く回復出来ました。

もし食べ物を摘まめるゆとりが残っていれば、塩分濃度の高い梅干し等がお勧めです。

 

まとめ

熱中症による眠気は、Ⅲ度(重度)の意識障害が起きる前触れである可能性があります。

 

まずは何よりも、ついしてしまいがちな「きっと大丈夫」と根拠の無い過信をして放置しない事が重要です。

過去に似た様なご経験があったとしても「今回も大丈夫だろう」思い込んでしまうのは大変危険です。

特に夏場は只でさえ体力や気力までも消耗され易いので、尚更注意が必要になります。

自分の身を自分で守る為やあなたの大切な人達を助ける為にも、熱中症の眠気の原因・症状・対処法をお忘れのない様にして下さい。

規則正しい生活習慣が必須ですが、念の為に専用ドリンクや塩分を含む食べ物の常備をお勧めします。

 

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