暖房を使うと頭痛がするのはなぜ?その原因と対策について!
暖房を使うと、なんだか頭痛が起こるという方が意外と多いことを知っていますか?
冬になると寒くて、自宅やいろいろな場所で室温を上げるためにいろいろな種類の暖房器具を使って、少しでも快適に暮らしていこうと考えますよね。
それゆえに、頭痛がしてもなぜ頭痛が起こるのかがわからずに、困っている方も多いと思います。
今回は、暖房を使うことによって起こる頭痛の原因と対処法について考えてみたいと思います。
エアコン使用時の頭痛の原因
まずは、一般的な家庭の暖房を使うことで頭痛が起こることから考えてみたいと思います。
日本の多くのところでは、暖房をエアコンでとることが多いですね。
寒い北海道であれば、ほかの暖房器具も合わせて使うこともあるかと思います。
また、温かい沖縄では、暖房を使うことは少ないかもしれません。
エアコンを例に暖房を使用した時のことを、考えていきます。
エアコンを使って暖房を使用した時には、温かい空気が多くの場合、部屋の上のほうにだんだん蓄積されていきます。
空気の比重の関係で、温かい空気と冷たい空気とでは、温かい空気のほうが軽くなるためです。
そのため、足元の温度と頭のところの温度に差ができてしまうことになります。
横になっていない限り、座ったり、立ったりしている状態では、頭の部分と、足の部分に温度の差ができてしまいます。
そのせいで、頭がぼーっとのぼせたような感覚になり、頭痛が起こることがあります。
エアコン使用時の対処法
頭の部分が温かく足の部分が冷えていると、身体の中では足の血管は収縮し、頭の血管は拡張して頭の中の血流量が多くなってしまいます。
このような状態は、偏頭痛が血管拡張で起こるときと同じような状態になります。
したがって、首を冷やすことや、足を温めることなどで対処することが可能です。
全身の血流の量を一定にするのが目的です。
環境面で対処する場合には、部屋の中の空気を回すサーキュレーターという機能を使うことで、温かい空気を上にためずに空気を部屋の中に循環できます。
しばらくこの機能を使っても、頭痛が治らない場合には、部屋の空気の入れ替えも考える必要があります。
寒いときに、窓を開けるのはつらいことですが、少しの時間空気を入れ替えることで、部屋の中の温度差などは、調整されていきます。
乾燥による脱水症状かも!?
エアコンだけではなく、ホットカーペットなど床の暖房器具を使用していても、頭痛が起こることがあります。
冬に空気が乾燥することは広くよく知られていることですよね。
実は、その乾燥した季節に室内で暖房を使うことで、その室内は屋外より一層乾燥することになります。
部屋全体を温めて暖をとることで、快適に暮らすつもりが空気の乾燥を引き起こしているのです。
そのため、身体の皮膚や粘膜から、少しずつ水分が身体の外に奪われ、ひそかなる脱水状態を起こした状態になります。
大きくのどが渇く夏の脱水とは異なり少しずつ乾燥していくため、症状が出てくるまで気が付かないことが多くあります。
頭痛やあくび、吐き気などは乾燥による脱水状態のサインかもしれません。
脱水状態の対処に関しては、ただの水分では体が吸収しにくくなっているので、スポーツドリンクなどの塩分と糖分を含んだ水分をとる必要があります。
乾燥による頭痛の対策は?
予防策としては、いろいろ考えることができます。
まず、空気の入れ替えを定期的に行うことで、外気より乾燥した状態は、改善されます。
部屋が少しでも寒くなることが、苦手な方は、今はいろいろなタイプの加湿器が販売されていますので、部屋の広さに合わせて、加湿器を使用することをお勧めします。
加湿器を使用する際には、非常に細菌が発生しやすい器具であり、室内に細菌を吐き出してしまう可能性もあるので、除菌などの工夫も考え、定期的なお手入れが必要になります。
加湿器を使用することは室内の環境にはとても良いことですが、お手入れを忘れると大変なので気を付けるて下さいね。
その他には、脱水の予防と同じようになりますが、定期的に水分を飲水することで予防が可能になります。
飲水の習慣のない方は、特に朝起きた時と寝る前には必ず水分をとることをお勧めします。
そのほかはタイミングよく、1日に4~5回程度は、コップ一杯程度以上の飲水が望ましいと思います。
飲み物は、脱水になっていなければ何でもよいのが一般的ですが、コーヒーや紅茶、お茶などカフェインを多く含んだ飲み物だと、利尿作用が働いてしまうため、多飲はお勧めできません。
危険な頭痛、一酸化炭素中毒に注意!
一つ重要な頭痛の原因があります。
暖房を使用している際に頭痛が起こることで、一番重症になりそうで心配なことは、一酸化炭素中毒です。
主に、ファンヒーターや石油ストーブを使用している際に起こりやすいです。
基本的に、換気をしながら暖房器具を使用しているはずですが、暖房器具の整備や器具の不具合で一酸化炭素中毒が起こることがあります。
今まで述べてきたような対応では追い付かないような、頭痛やめまいがした場合は、急いで暖房を止めて窓を開けるなどの対応をし、なおかつ一度外に出て外気を吸うようにすることをお勧めします。
ほおっておくと命にかかわることなので、安易に考えずに換気や器具の整備に十分配慮して、快適な生活を送っていただきたいと思います。
まとめ
暖房によって起こる頭痛の原因には、頭と足元の温度差と、乾燥による脱水症状が考えられることが分かりました。
空気の入れ替えや、水分の補給が大切だという事を覚えておきましょう。
特に、最後の一酸化炭素中毒の可能性が考えられる場合には、意識を失うこともあるのでとにかくすぐに暖房を止め換気を十分にする必要があります。
そうではないのであれば、日常的に暖房を使うと頭痛がする場合は、ご自分の生活を見直していくことで、頭痛のない快適な生活をしていただけると幸いです。
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