子供は脱水症状になりやすい!見分け方とサインをご紹介!
2017/02/07
重度の場合にはけいれんを起こしたり、意識が混濁するといった恐ろしい症状が出ることもあるんです。
大人も気を付けなければならない脱水症状ですが、子どもの場合は、周囲の大人たちが気を配ってあげたいですね。
今回は、子どもの脱水症状について、原因や対処法をまとめました。
そもそも、なぜ脱水症状が起こるの?
人体にとって、水分はなくてはならない大切な存在です。
成人ならば、身体の6割強が水分で構成されていると言われています。
子どもは成人よりも水分の割合が高く、身体のおよそ7割は水分なのです。
こうやって考えてみれば、身体に水分が不足したとき、不調をきたすのは当然のことだとわかりますね。
また、私たちは風邪を引いて熱が上がると、時には歩けないほどのダメージを受けてしまいます。
水分には、身体の温度を調節し、適正な体温で過ごせるようにする役割もあるんです。
運動したり、暑い日に外を歩くと汗が出てくると思いますが、この汗によって人間は体温を調節しています。
汗がかくと化粧が崩れて最悪!なんて思う日もありますが、汗ってとても大切な存在なんですね。
とくに子どもは、成人よりも汗をかく量が多いのです。
子どもを育てているお母さんなら、子どもの服がすぐに汗ばんでしまうため、大量に洗濯物が出たという経験があるのではないでしょうか?
そして、大量の汗をかくということは、体内の水分がたくさん外に出てしまうということでもあります。
子どもは身体の中の水分が排出されやすく、それが脱水症状につながるのです。
また、夢中で遊んでいるあまり、つい水分補給を忘れてしまうのも子どもの特徴です。
脱水の知識が浅いこともあり、自分から水分補給を行うのが難しいといえます。
なんだか子どもの様子がおかしい…脱水症状を見分けるポイント
子どもの脱水症状は、汗をかきやすい夏の暑い日や、風邪や体調不良で下痢が続いているときなどに起こりやすいと言われています。
外遊びから帰ってきた子どもの元気がなく、家に入ってくるなりソファでぐったりとしている…なんてことはありませんか?
そういうときは、まず唇や手足を触って確かめてみましょう。
脱水状態になっているときは、唇がカサカサになり、手足も乾燥してしまいます。
今日は湿度が高いのに、どうして子どもの手のひらが乾燥しているんだろう?と疑問に思ったら、脱水症状かもしれません。
また、手足がひんやりと冷たいときも、脱水状態に陥っている可能性があります。
手足に血の気があるかどうかも、あわせて確認したいですね。
こういった目に見える症状だけでなく、おしっこの回数や量でも、子どもが脱水状態になっているかどうかを知ることができます。
体内の水分が足りないと、当然ながら排出されるおしっこの量が減ってしまいます。
子どもがいつもと違ってトイレに行きたがらないときや、便座に座ってもおしっこが出ないときは注意しなければいけません。
また、熱があるのに汗が出ていない、泣いているのに涙が出ていないか少ない、時も注意が必要です。
他にも、脱水症の症状である、頭痛や吐き気、食欲の低下、倦怠感、も合わせて子供の状態を把握できるようにしてあげましょう。
子どもが脱水症状になったらどうすればいいの?
まず、子どもの身体がけいれんしていたり、意識が混濁しているような場合は、迷わず病院で診てもらいましょう。
そういった重篤な状態でない場合は、水分補給をさせるのが大切です。
身体から失われた水分を補給してあげるのです。
このとき、「水分が足りないのだから、水を飲ませなきゃ!」と考える方が多いと思うのですが、脱水症状があらわれた場合、水よりも経口補水液を摂らせたほうが効果的です。
経口補水液とは、人体に必要な食塩とブドウ糖が含まれた水で、汗で流れ出てしまった水分を補給するのにベストな飲み物といえるでしょう。
ドラッグストア等で簡単に手に入るので、いざというときのために常備しておきたいですね。
水分補給したら、涼しい部屋で休ませましょう。
水分を摂取したからといって、すぐ活発に動き回るのはNGです。
再び脱水状態に陥ることのないよう、安静にするのが一番です。
しかし前述しましたが、重度の脱水症の症状である、けいれんや意識の混濁が現れた場合は命にかかわることもあります。
救急車を呼んででもすぐに病院へ行きましょう。
まとめ
体内の水分含有量が多い子どもにとって、脱水症状は避けたい事態です。
脱水症状を見分けるサインとしては、
・元気がなく、ぐったりとしている
・唇や手足の乾燥
・手足が冷たい
・おしっこの回数や量が少ない
・汗、涙が出ない少ない
・頭痛、吐き気、食欲の低下、倦怠感
がありますので覚えておきましょう。
楽しそうにしている様子を見ると、子どもの邪魔はせずのびのび遊ばせてあげたいと思うかもしれませんが、子どもは自分の体調不良に上手く対処することができません。
周りの大人たちが、いつもと様子が違うところはないか、いつもより元気がないんじゃないかと見守ってあげる必要があります。
脱水症状は、こまめに水分補給をすることで簡単に予防できます。
子どもが「のどが渇いた」と言い出す前に、水分を摂取することが大切です。
もし、脱水症を起こしてしまった場合は、水やジュースではなく経口補水液が最適です。
しかし、重度の脱水症の症状である、けいれんや意識の混濁が現れた場合は、救急車を呼んででもすぐに病院へ行きましょう。
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