足の裏の皮がむける4つの原因!水虫や乾燥に関係あるの?
2016/02/13
足の裏の皮がむけた日には
「わっ、水虫かな…」とショックを受ける人は多いはずです。
特に子供の頃に、父親や祖父の水虫の足を見た経験があるような人なら、なおさらでしょう。
ですが、実は足の裏の皮がむけるのは水虫だけではないのです。
今回は、足の裏の皮がむける原因と対処法
についてご紹介させていただきます。
1・[誰もが思う水虫]
多くの人が思う水虫ですが、これはカビが足の皮膚に繁殖する事で起こります。
カビは空気中にも人体にも無数に存在するものなのです。
その中でも足の裏の角質を好む白癬菌(はくせんきん)というカビいます。
白癬菌が何度も足の裏に接触する、そして足の裏が高温多湿で
カビがいかにも住み心地の良い状態が続くと水虫を発症してしまうのです。
この水虫の症状ですが、自覚症状としてはまず痒みを感じるようになります。
それから段々水ぶくれが出来るようなり、それを放置していると皮がむけてくるようになるのです。
勿論、皮がむけるような段階まで来ると、痒みは尚一層強いものになっています。
では水虫かどうかの判断ですが、個人での判断は難しいでしょう。
「水虫だ」と思っても水虫ではない場合もありますし、
「皮膚が乾燥しているだけか」と思っても水虫の場合もあります。
その判断は皮膚科に行って、足裏の皮を顕微鏡で見て貰わないと分からないのです。
初期の段階で治療を開始したら、塗り薬だけで治る事もあるでしょう。
しかし、長い期間放置していたり、この白癬菌が爪にまで移行してしまうと
飲み薬を併用しないとなかなか治らなくなってしまいます。
2・[単なる乾燥]
冬場になると、足裏の皮がむけて酷くなるとひび割れして血が出たり、
歩くと痛みを感じるといったような場合は乾燥かもしれません。
足の裏の皮というのは、元々体重を支える為に角質が厚くできています。
その角質が古くなってくると白くなったり
剥がれ落ちたりするものなのですが、
乾燥という条件が加わると更にその厚みを増し、
ひび割れを引き起こしてしまうのです。
又、足の裏というのは皮脂腺という油分を出してくれる腺が存在しないので潤いがないのです。
この皮脂腺とは、体毛1本に対して皮脂腺も1本存在するのですが、
足裏には体毛そのものも無いので、皮脂腺も存在せず、とても乾燥を起こしやすい場所なのです。
ですから、乾燥が激しい冬場などは、
こまめに保湿クリームを塗ってあげるなどのケアが必要となってきます。
3・[意味も無く汗をかく多汗症]
多汗症とは、激しく運動をしたとか、異常に暑いとか、
何らかの理由があって大量の汗をかくのではなく、
意味も無く大量の汗が出て来るといった病気で、
今の段階では、ストレスなど精神的理由が一番の原因と考えられています。
他にも、ホルモンバランスの乱れや生活習慣の乱れ、
遺伝的要因など様々な可能性が考えられています。
この多汗症になると大量の汗により皮膚がふやけてしまい、角質が傷つけられる事で皮がむけてしまうのです。
症状が軽い場合は、制汗剤を使ったり、
こまめに靴下を履き替えるなどの工夫をしてみたらよいでしょう。
しかし、症状が酷いようなら、皮膚科を受診し適切な治療を行って貰う事になるでしょう。
4・[皮膚の中に汗が溜まる汗疱]
これは何らかの事情で汗が体外に放出されず皮膚の中に溜まる事で起こる病気です。
汗が皮膚の中に溜まる事で水ぶくれが出来たり、
その水ぶくれが悪化すると皮膚が破れ湿疹になったりするのです。
そしてこの湿疹の状態になると痛みや痒みも伴うのです。
この汗疱(かんぽう)ですが、
出来る場所もその症状も水虫に非常に似ているのです。
水虫は白癬菌というカビによって発症するのですが、
この汗疱は皮膚の中に滞った自分の汗によって発症するという違いがあります。
したがって、水虫のように人にうつる事もありませんし、
水虫のような抗菌薬を使う必要もありません。
この汗疱は春から夏、秋から冬といった季節の変わり目になる事が多いので、その季節が過ぎると自然と治るという事が多いです。
しかし、あまりにも痒みや痛みが酷い場合には、
ステロイドなどの塗り薬を使用する事もあります。
[まとめ]
足の裏の皮がむけてしまっても必ずしも水虫とは限らないんですね。
しかし、水虫と汗疱は見分けるのが難しいので、
念のため皮膚科に行かれることをおすすめします。
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