舌が白いできものは病気なの?8つの原因と対処法について
2016/02/09
ある日、舌に違和感。鏡を見ると舌に白いぶつぶつが・・・
鏡で舌の状態をチェックして白いぶつぶつができていると
何か病気の可能性があるのでしょうか?
今回は舌がぶつぶつして白くなる原因について
ご紹介していきたいと思います。
どんな病気の可能性があるのか一緒に見ていきましょう。
■舌が白くなる8つの原因
①舌苔
舌の表面の白くなっているものが舌苔です。
舌苔は食べかすや細菌からできています。
風邪をひいていたり、体調不良やストレスが
重なるとこの舌苔がぶ厚くなることがあります。
また、口呼吸やストレスでドライマウスの状態だと舌苔ができやすくなってしまいます。
②白斑症
白い斑ができる皮膚病のひとつの
白班症になると舌が白くなる症状が引き起こされます。
別名「白なまず」とも呼ばれている病気です。
白班症の原因ははっきりとはわかりませんが、
色素を形成する細胞が異常になってしまう自己免疫疾患です。
遺伝や免疫異常によって引き起こされると言われています。
③白板症
口の中の粘膜が白い板状や斑状になる病気が白板症です。
医学的に他の疾患にあてはまらない場合はこの白板症と診断されます。
白板症の原因は喫煙の他にブラッシングや虫歯、
詰め物での舌への過度な刺激があげられます。
症状の白班型は平滑なものだったり、
しわ状、いぼ状になるものもあり、
また赤い斑状が見られることもあります。
通常痛みはありませんが、赤い斑状がでると痛みを感じることもあります。
また、この白板症は4~8%の確率でがんに進行する恐れがありますので注意して経過を見ましょう。
④扁平苔癬
口の中にできた小さな白班がいくつも融合することで
白班状、網状、環状、になっていく病気です。
扁平苔癬の原因ははっきりとわかってはいませんが、
外傷性、細菌性、アレルギー性、梅毒性、神経性、遺伝性など
さまざまな要因が考えられています。
口内への刺激や喫煙も原因のひとつと考えられます。
白班に痛みを伴うだけでなく、
出血や不快感、味覚異常などの症状も扁平苔癬の特徴です。
⑤カンジダ症
カンジダ症はカンジダ菌に感染することで引き起こされる舌や粘膜が白く変化する病気です。
舌の表面が線状または斑紋状に白くなる症状が引き起こされます。
痛みはありません。
免疫力の低下、口内の乾燥、口内環境が不潔、
などがカンジダ症を引き起こす要因となります。
⑥地図状舌
舌の中央は赤くなり、そのまわりが
白い班状になる症状が起こるのが地図状舌です。
原因ははっきりとはわかってはいませんが、
ストレスやビタミンBの不足が原因ではないかといわれています。
舌の表面に溝ができる溝状舌を合併してる可能性もあります。
⑦乳頭腫
乳頭腫が原因で舌にぷつぷつしたイボ状のものができることがあります。
他に声がかれたりする症状が引き起こされます。
乳頭腫は基本的には良性の腫瘍ですが、再発することの多い病気です。
わずかな可能性ではありますが、がんに進行することもあります。
⑧舌がん
舌がぶつぶつして白くなる原因には舌がんの可能性も考えられます。
この舌がんは今回ご紹介した中でも最も危険な病気です。
口内炎や舌のイボ状のものが3週間以上長引いた場合は舌がんが疑われます。
また、舌がんは痛みが少ないのも特徴のひとつです。
舌がんの原因は飲酒や喫煙、歯の刺激とも言われていますが、
はっきりとはわかっていません。
■対処と予防
普段の生活の乱れや、精神的なストレスも舌の異常に影響を及ぼします。
栄養バランスのとれた食事や十分な睡眠で、
生活を改善するのが1番の予防と言えます。
また、口内を清潔に保つようにするのも忘れないようにしましょう。
しかし、舌が傷つき炎症を起こす可能性があるので、
歯ブラシで直接舌を磨くのはダメです。
最近は、舌専用のクリーニング用品もありますので、
気になる方は使ってみるのもいいと思います。
■まとめ
舌がぶつぶつして白くなる症状には
さまざまな病気の可能性があることがわかりました。
舌がぶつぶつして白くなる症状や
舌の異常が長引く場合には病院を受診しましょう。
また、病気を引き起こす前に普段の生活習慣から気をつけていきたいですね。
関連記事としましてはこちらの記事もご参考下さい。