頭痛の種類と原因別の対処法!薬の飲みすぎに注意!
頭痛には心配のないものから、すぐに病院に行くべきものまで、いろいろな種類があります。
あなたの頭痛は大丈夫ですか?
今回は、頭痛の原因と種類についてご紹介させていただきます。
症状の程度だけでは判断できない場合もありますので、記事を参考にして一緒に考えてみましょう。
あまり心配のない頭痛
症状がひどくても「群発頭痛」のようにあまり心配のないものもありますが、心配なケースとの鑑別のためにも受診が必要です。
また、対処方法としては薬を飲むのが一般的ですが、それ以外にも考えられる方法をあげてみましたので、参考にしてください。
ただし大前提として、頭痛に有効な対策は人によって違いますので、あなたにあった対処法を探してみることが大切です。
日常的に起こる頭痛
例えば二日酔いや風邪を引いた時に起こる頭痛で、原因がはっきりわかっており、それが解消されると自然に治る頭痛のことです。
慢性頭痛
病気が原因ではないのにもかかわらず、繰り返し起こるタイプの頭痛で、頭痛を発症させる全体の約80%がこれにあたると言われています。
頭痛を改善すること自体が、治療となり、以下のような種類に分類されます。
【片頭痛】
(起こる時期や回数)ときどき起こります。週に1~2回とか月1~2回くらいの頻度です。
(痛みの継続時間)4時間から72時間続きます。
(症状)頭の片側に起こることが多く、ズキンズキンと脈を打つような強い痛みが特徴です。
(他の症状)「吐き気」「光や音が気になる」「臭いが気になる」などがあります。
(薬を飲む以外の対処方法)安静にする、頭を冷やすなどの対処方法があります。
前兆として「目の前で光がチカチカする(閃輝暗点)」という症状が出るケースもあります。
適度な睡眠は、拡張した血管を収縮させる効果があり、過敏になった脳を鎮痛させますので、睡眠をとるのも一つの方法です。
予防としては、過労やストレスを避けること、規則正しい生活を送ること、「まぶしさ」「騒音」などの刺激を避けることなどが挙げられます。
【緊張型頭痛】
(起こる時期や回数)持続することが多く、毎日のように起こるものもあれば、1カ月に15日未満のものもあります。
(痛みの継続時間)30分から7日間続きます。
(症状)頭の両側か頭全体、後頭部が痛みます。頭の両側をギューッと占めるけられるような痛み、重苦しい鈍痛などが主な症状です。
(他の症状)「吐き気」はあっても実際に吐くことはありません。肩こりやふわふわしためまいを伴うことがあります。
(薬を飲む以外の対処方法)コンピューターの前に長時間座っているような人や、生真面目で几帳面な人に多いとされています。ライフスタイルをみなおして改善する、マッサージをうける、お風呂に入る、運動をする、などによりリラックスすることで痛みが抑えられるとされています。
【群発頭痛】
(起こる時期や回数)群発的に起こり、1~2か月間に集中して、ほぼ毎日起こります。
(痛みの継続時間)15分から3時間くらい続きます。
(症状)必ず頭の片側が痛みます。時には眼の奥がえぐられるような激痛を伴うこともあります。
(他の症状)「眼の充血」や「流涙」「鼻水」などを伴うことがあります。
(薬を飲む以外の対処方法)日常生活で頭痛の原因となることをできるだけ、取り除く事が重要です。
頭痛の起こっている期間は「お酒」や「タバコ」を止めるようにしましょう。
気圧の変化も引き起こす原因になりますので、登山や飛行機に乗る場合などには注意が必要です。
薬剤の多量使用による頭痛(薬物乱用頭痛)
もともとは「あまり心配ない」ケースの頭痛であった方が、頭痛薬の飲みすぎによって頭痛が起こりやすくなった状態になります。
命にかかわることはありませんが、悪循環に陥るため、注意が必要です。
(薬物乱用頭痛が起こる経緯)
ひどい頭痛を経験して、頭痛への不安が大きくなると、早めに、または予防的に頭痛薬を飲んでおこうという思いが強くなり、その結果、頭痛薬を飲む量や回数が増えてきます。
これにより、痛みに敏感になり、頭痛回数が増え、頭痛が複雑化して、薬も効きにくくなってくるのが「薬物乱用頭痛」の特徴です。
一度かかると、比較的、再発しやすい傾向があります。
(薬物乱用頭痛を予防するために)
頭痛薬の服用回数をきちんと守りましょう。
月に10日以内の内服が目安です。
市販の鎮痛薬を予防的に飲むことは辞めましょう。
他に飲んでいる薬がある場合には医師にきちんと伝えることが重要です。
主成分が単一の鎮痛薬を選ぶようにしましょう。
主成分が複数配合されているものは、依存性が高くなります。
また、カフェイン(無水カフェイン、カフェイン水和物)が含まれているものも依存性があるので、あまり好ましいとは言えません。
頭痛日記(頭痛が起こった日にち・程度・日常生活への影響・改善方法・内服した薬の種類や量などについて記録する日記)をつけましょう。
これによって、何が原因なのか、自分の頭痛はどんなタイプなのか・薬の効果はどの程度かなどを見極めることができます。
スマホの無料アプリなどもありますので、活用してみるといいかもしれません。
危険!脳の病気に伴う頭痛
「くも膜下出血」「脳出血」「脳腫瘍」「脳炎・髄膜炎」「慢性硬膜下血腫」などの脳の病気が原因で起こる頭痛です。
場合によっては、命にかかわることもありますので、早急に受診することをおすすめします。
判断の目安としては、
・「安静にしていても治まらない」「繰り返し起こり、徐々にひどくなる」「手足が麻痺する」「呂律が回らなくなる」「吐き気やめまい」「視覚障害」「高熱を伴う」
など、いつもと違うなと感じたらこのケースを考慮して対処することが必要です。
早急に、神経内科か脳神経外科を受診しましょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
まずは自身の頭痛の原因をしっかりと考えてみましょう。
頭痛を感じると、やる気も集中力も削がれてしまい仕事や勉強の邪魔になるのでつい薬を乱用しがちですが、薬の飲みすぎも新たな頭痛の原因となってしまいます。
自身に合った薬を、適量で服用していくように心がけましょう。
また、神経障害や視覚障害、吐き気やめまいを伴う頭痛には注意が必要です。
脳の病気が原因かもしれません。
いつもの頭痛と違うと感じた場合には、早めに神経内科か脳神経外科を受診しましょう。
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