首をポキポキ鳴らすのは危険!骨や関節に悪影響が・・!
首をグルグル回したりしてポキポキっと鳴らす癖がある方は多いですね。
デスクワークなどで一息ついたとき、肩がこったときなんかに鳴らしたくなりますよね。
ポキポキ音の正体は関節の気泡が弾けた音で、ストレッチ効果や、疲労物質や二酸化炭素が散ることでスッキリした気持ちになるそうです。
しかし、この首鳴らしには危険が潜んでいるという事をご存知ですか?
今回は、首をポキポキ鳴らすことの危険性についてご紹介させていただきます。
肩こりの悪化
首を鳴らすと、スッキリした気持ちになってちょっと肩こりが楽になった気がしますよね。
しかし、これは全くの逆、慢性的な肩こりを招く原因ともなってしまうのです。
関節をポキポキ鳴らし続けると、靭帯がゆるんで傷付いてしまったり、関節の軟骨がすり減ってしまうのです。
したがって、首を鳴らし続けると、関節が弱まって首を支えにくくなり、慢性的な首肩こりを招いてしまいます。
骨の変形
首鳴らしを続けていると、骨棘(こつきょく)という、骨に棘状の突起ができてしまう可能性があります。
首の骨に骨棘が出来てしまった状態を、変形性頚椎症といいます。
変形性頚椎症は、慢性的な首や肩のこり、頭痛を引き起こします。
他にも、骨棘が神経を刺激すると、首の周辺や手先のしびれを感じることもあります。
普段、首を鳴らして痛みを感じる時は、神経を刺激してしまっている可能性がありますので、やめた方がいいでしょう。
命に関わる危険な病気!
首を鳴らした際のポキポキという音は、頚椎で起こっています。
この頚椎には椎骨動脈がくっついて走っており、首を鳴らした際にこの椎骨動脈に影響を及ぼす可能性があります。
首を鳴らすことで椎骨動脈に物理的な刺激を加え続けると、動脈硬化を起こしたり血栓が出来てしまう可能性があります。
そうした血栓が脳にまわってしまうと、脳梗塞を起こしてしまうかもしれないのです。
また、首の骨の内部には椎骨静脈という静脈もあります。
静脈は動脈より軟く脆いため、物理的刺激にとても弱いのです。
この椎骨静脈を傷つけると、心筋梗塞や肺梗塞を引き起こす可能性があります。
これらはとても危険な病気です。
しかし、首鳴らしを数回した程度では影響はありません。
具体的には、1日10回以上首をポキポキ鳴らす癖がある人は、これらの危険性がありますので注意しましょう。
首鳴らしで半身不随に!?
首鳴らしが原因で半身不随になった、という話を聞いたことはありませんか?
これは、首鳴らしによって、延髄や頚髄を傷つけてしまう事で引き起こされるという話です。
結論から言うと、
「高齢の方など重度の骨粗しょう症を患っていない限り、自力で首の骨に重大なダメージを加え中枢神経を傷つけることは不可能です。」
基本的に延髄や頚髄の損傷は、交通事故や激しいスポーツによってかなりの衝撃を受けた際に、首の骨が脱臼骨折した事によるものが多いです。
しかし、接骨院や整体での施術には注意が必要です。
多くの方は、整体で施術を受けているときはリラックスして脱力している状態、つまり無防備な状態であると思います。
この無防備な状態で、無理な力が急激に加えられると、頚椎に脱臼骨折が起こる可能性は十分に考えられるのです。
またアメリカでの調査結果で、首への施術を受けた患者が脳卒中になる確率は通常の5倍だと発表されています。
厚生労働省から首への施術は禁止が出ていますが、未だ行われているところがあるのも事実のようです。
他人からの外部的な首への刺激には十分に注意を払いましょう。
首鳴らしをやめる方法
上記のことで首鳴らしがいかに危険か分かって頂けたかと思います。
しかし、癖になってしまったものは簡単には直りません。
癖を直すために必要な3つの要素をご紹介します。
原因のコリの解消
首を鳴らしたくなる原因で最も多いのは、首や肩のコリによる違和感です。
特に肩のコリは、体に感じる不調で女性では1位、男性では2位(1位は腰痛)、と多くの方が抱える悩みです。
普段の生活の中で出来る、簡単で最も効果的な肩こりの解消法として半身浴をおすすめします。
血行を促進し、リラックスし筋肉をほぐすことで肩こりの解消効果が見込めます。
38~40℃程度のぬるま湯に30分~1時間ほど、みぞおちから下だけゆっくり浸かりましょう。
また普段、デスクワークなど長時間同じ姿勢になりがちな人は、1時間に1回はストレッチをするようにしましょうね。
下記のストレッチ体操が効果抜群だと評判です↓
危険性を認識しよう
結局やめるには本人の強い意識が必要です。
今回の記事で首鳴らしは、動脈硬化、脳梗塞、心筋梗塞、肺梗塞を起こす危険性があると紹介しました。
これらの病気は、普通に死にますよ?
死ぬ可能性を上げてまで鳴らしたいですか?
もうこれは立派な自傷行為ですよ?
オーバーだと思うかもしれませんがオーバーでいいんです。
首を鳴らす行為はヤバイ、と自分に言い聞かしましょう。
整形外科を受診する
どうしても首鳴らしを我慢できない、首鳴らしを我慢しているけどコリや関節痛が酷くて辛い、という方は整形外科を受診してみましょう。
関節を固定するギブスのようなものを装着して直すという方法も実際にあります。
また、原因となる首や肩のコリを軽減できる治療を受ければ楽になるでしょう。
まずは、お近くの整形外科に電話で確認を取ってみてから、受診して症状を相談しましょう。
まとめ
いかがでしたか?
指をポキポキならす危険性は、
・首や肩こりの慢性化
・変形性頚椎症
・危険な病気(動脈硬化、脳梗塞、心筋梗塞、肺梗塞)
が主にありました。
1日に3回程度なら影響ないでしょうが、1日10回以上鳴らす癖のある人は危険です。
首の痛みやしびれがある、また首鳴らしの癖を直したい時は、整形外科を受診しましょう。
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