ぎっくり腰の8つの前兆と対処法!症状から早期予防を
2016/03/17
みなさんはぎっくり腰になったことがありますか?
急に激しい痛みに襲われることから、欧米では「魔女の一撃(独・Hexenschuss)」とも呼ばれているそうです。
タイミングはそれぞれですが、重いものを持ち上げようとした時、急に体勢を変えた時、はたまた引き出しを引いて開けた瞬間にぎっくり腰になってしまった、なんて笑えない話もあります。
この“急な”痛み、なんとか事前に防ぐ方法はないのでしょうか?
今回は、ぎっくり腰の前兆と対処法についてご紹介させていただきます。
目次
ぎっくり腰とは?
一般的に「ぎっくり腰」と言われている症状は、正式名称を「急性腰痛症」といいます。
ちなみにこの「ぎっくり腰(=急性腰痛症)」というのは、急激に起きる腰痛の症状名で、病名ではないそうです。
ぎっくり腰の症状は、あるとき突然腰に激痛が走り、その後何日間か、日常生活に支障をきたすほどの腰の痛みを感じます。
酷いとそのまま動けなくなったりしてしまいます。
これは、筋肉に損傷が起きて痛みが出ているのですが、ほかに椎間板ヘルニアや脊椎すべり症が原因で起こる痛みもあります。
ぎっくり腰の主な原因としては、
・加齢や運動不足による腰部筋肉の衰え
・慣れない動作や姿勢での腰への負担
・継続的、過度な腰部の疲労
などが主に挙げられます。
特に筋肉が衰えていると、身体のバランスが崩れ、ふとした動作がきっかけで、弱った腰の筋肉に過度の負担がかかり、ぎっくり腰になってしまう事があります。
ぎっくり腰になりやすい人
仕事や趣味など、普段の生活からの影響で、ぎっくり腰になりやすい人もいます。
ぎっくり腰になりやすい人の例としては、
1、デスクワークや車の運転など、長時間座りっぱなしなどの同じ姿勢をしている事が多い
2.重い荷物を持つことが多い
3.運動不足で、あまり歩く習慣がない
4.肥満体系、または最近急に体重が増えた
5.普段の仕事や生活の中で、中腰姿勢で作業を行う事が多い
6.腰の疲れがなかなかとれてない
7.普段から姿勢が悪い
8.やわらかい枕やマットレスなどを使っている
9.冷え性(血行不良)
10.足を組むくせがある
11.タバコを吸う、お酒をよく飲む
などに当てはまる人が、ぎっくり腰になりやすい人の特徴です。
タバコやお酒を飲む機会が多いことや、運動不足などもぎっくり腰になりやすいので、生活習慣を見直す事もぎっくり腰予防に大切なことです。
ぎっくり腰の8つの前兆
突然発症するイメージの強いぎっくり腰ですが、実は弱った筋肉に徐々に負担やストレスが溜まって発症するという背景があります。
筋肉が弱っているところに、重いものを持ち上げたり、急に捻ったり、という動作が加わって、一気に爆発してしまう、というほうが正しいかもしれません。
したがって、ぎっくり腰にはいくつかの前兆がみられます。
前兆は人によって症状の現れ方もさまざまですが、例としては、
・長時間座っていると腰が痛くなる
・腰が常に重くだるい
・夕方にかけて徐々に腰が痛くなる
・腰が張っている
・お尻が痛い
・寝返りを打つと腰が痛む
・季節の変わり目に腰が痛くなる
・足にしびれを感じる
が主に前兆として現れる症状です。思い当たる症状はありませんか?
もしあれば、ぎっくり腰になってしまうのも時間の問題かもしれませんので、注意が必要です!
ぎっくり腰の前兆が現れた時の効果的な対処法
前兆の段階で気づき、ケアをすれば、ぎっくり腰になる可能性を格段に減らせます。
もちろん、身体を休めることが第一ですが、そのほか日常の生活でできるケアをご紹介します。
<1.お風呂に入って、全身を温め、筋肉を柔らかくする>
いわゆる温熱療法です。
体を温めることで、新陳代謝や血行を良くし、腰の筋肉の疲労を解消させましょう。
普段シャワーだけで済ませている方も、ゆっくり湯船につかり、時間を掛けて体を温めることで、筋肉がほぐれ、ぎっくり腰になることを防げる場合があります。
また、温シップやホッカイロなども効果があります。
<2.ストレッチやマッサージ>
硬くなった筋肉をほぐすには、ストレッチやマッサージもおススメです。
ストレッチは決して無理をせず、ゆっくりと筋を伸ばして、気持ちいいいくらいがちょうどいいです。
また、お風呂上りに行うと、身体が温まって柔らかくなっているので、効果的に行うことができます。
毎日継続的にストレッチを行っていると、身体自体が柔らかくなり、多少急な動きをしても、柔軟性があるため、ぎっくり腰になりにくくなります。
マッサージはできれば整体師など専門の方にやってもらうほうが安全かつ効果的です。
しかし、時間や金銭面の問題もありますので、家族などにやってもらう場合は、力任せに強くやり過ぎないように気をつけましょう。市販のマッサージ機などを利用するのもよいです。
<3.低周波治療器(電気治療)>
電気治療には、痛みを和らげたり、痛みによる動きの制限を和らげる効果があります。
鋭い痛みには高い周波数(100Hz程度)、鈍い痛みには低い周波数(1~2Hz)がよいといわれています。
ちなみに、値段が高い治療器ほど、電気出力のコントロールや周波数の幅が広くなるようですが、安いものでも基本的な使用は同じです。
経済的に余裕があれば、超音波治療器の利用がおすすめです。
これは、低周波治療器よりも、さらに深部にアプローチができ、骨の芯にまで物理的刺激を送ることができるそうです。が、本当に高いのでご参考までに。
また、整形外科などでは、保険で電気治療が受けられる場合もありますので、相談してみるとよいでしょう。
まとめ
ぎっくり腰の前兆を感じたら、絶対に無理をせず、身体をケアして悪化させないようにしましょう。
また、日常生活の中でのいつもの動きにも気を配り、必要に応じて改善していきましょう。
よく言われる『荷物を持ち上げるときは膝を曲げて持ち上げる』など、腰に負担をかけないようにすることが大切です。
併せて、柔軟性を高めたり、筋力増強にも努めていきたいですね。
ぎっくり腰の前兆が現れ心配な際は、整形外科を受診しましょう。
ぎっくり腰についてはこちらの記事もご参考下さい。