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寝起きでめまいが・・!3つの原因と効果的な対処法とは!

      2016/03/17

寝起きにめまいがした経験がある方は大勢いると思います。

よく、低血圧の方なんかは朝に弱いと聞きますよね。

 

しかし、寝起きのめまいの原因は、人それぞれ色々あります。原因を知り、それぞれの適切な対処をとれるようにしましょう。

今回は、寝起きに起こるめまいの原因と対策をご紹介させていただきます。

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頚椎性めまい

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寝ている時の姿勢が悪く、首や肩周辺の筋肉がこると、寝起きにめまいを起こす場合があり、これを「頚椎性めまい」といいます。

 

首周辺には様々な神経が集まっており、平衡感覚にかかわる神経受容器があります。

しかし、首のこりなどで何らかの負担が首周辺にかかると、首にある神経受容器の働きが鈍くなり、めまいを引き起こします。

 

頚椎性めまいの特徴は、

・首や肩を動かした時にめまいが起きる

・ちょっと姿勢を変えた時にめまいが起こる

ことです。

頚椎性めまいは、長時間続くことはなく短時間で治まることが多いです。

 

頚椎性めまい対策

頚椎性めまいの対策を2つご紹介します。

1 身体に合う枕の利用

身体に合わない寝具、特に身体に合わない枕を使用していると寝ている時の姿勢が悪くなり、首周辺の筋肉が硬くなってしまい、めまいを引き起こします。

今一度、枕を見直してみて、ご自身の身体に合った枕を使用することをお勧めします。

 

 2 首周辺のこりをほぐす

就寝の1~2時間前に、湯船にゆっくりつかって、首周辺の筋肉をほぐしてから就寝すると症状が和らぎます。

また、就寝前に首周辺のストレッチを行い、筋肉をほぐしてから就寝する方法も有効です。

 

良性発作性めまい症

良性発作性めまいは、内耳にある「三半基管」に耳石(じせき)が入ることで起こります。

耳石とは炭酸カルシウムの結晶の小さな石です。

 

三半基管は身体のバランスを保つ平衡感覚をコントロールしています。

しかし、ここに耳石が入り込むと、三半基管内のリンパ液の流れが変わり、平衡感覚が乱れます。

 

そして、寝起きに頭の位置を急激に変えると、バランス感覚が崩れた錯覚が身体に起こり、数十秒から3分以内程度の一時的な回転性めまいを引き起こすのが特徴です。

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良性発作性めまい症の対策

良性発作性めまい症の対策を3つご紹介します。

1 耳石を壊す

三半規管に入り込んだ耳石を壊すことで、めまいが治まります。

自分で出来る方法もありますので、試してみましょう。

1.朝起きた時すぐに起き上がらず、まずは仰向けの状態になります。

2.その後、頭だけを右側に向けて10秒そのままの姿勢を保ちます。

3.次に仰向けの姿勢に戻り10秒間そのままの姿勢を保ちます。

4.最後に頭を左側に向けて10秒間その姿勢を保ちます。

 

耳石は少しの振動で移動したり、粉々になったりします。耳石が粉々になることで三半基管に影響を及ぼさなくなり、めまいを起こさずに起き上がることができるようになります。

 

 2 カルシウムの摂取

カルシウムが不足すると、耳石が脆くなり三半基管に入りやすくなります。

常日頃からカルシウムの摂取を心掛け、三半基管に耳石が入らないように心がけると良いです。

カルシウムが多く含まれている食品は、干しエビ、煮干し、ひじき、パルメザンチーズ、ごま、小松菜等、乳製品や骨ごと食べる魚、葉物等に多く含まれています。

 

 3 医師による治療

耳鼻科で検査を受けると、三半基管内のどの場所に耳石が入り込んでいるのかが分かります。

治療法は、頭や首を支えながら前後にゆっくり動かし耳石を破壊させたり、耳石を元の場所に移動させる「エプリール法」が主流です。

 

また、「抗めまい薬」「脳代謝賦活剤」「ビタミン剤」「末梢血流改善剤」などの投与や服用も有効と言われています。

 

起立性低血圧症

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寝ている時は、血液が足元に貯まっているので、脳内の血液や酸素が不足しています。

脳内に十分な血液や酸素が届いていない状態で突然起き上がると、めまいを引き起こす場合があります。これを、起立性低血圧症と呼びます。

 

特徴としては、朝目覚めて急に起き上がった時にフラフラとしためまいを感じ、酷い時には失神してしまう事もあります。

一般的な低血圧とはまた違ったもので、高血圧の方でも起きる可能性がある症状です。

 

起立性低血圧症の対策

1軽いストレッチ

朝起きたらすぐに起き上がらず、まずは仰向けの状態で両手を伸ばし、グーとパーを10回ほど繰り返してからゆっくり起き上がります。

手をグーパー動かすことで、足元に溜まっていた血液や酸素を動かし、脳に運ぶことができます。

 

2ふくらはぎ(下半身)の筋肉を鍛える

つま先立ち→普通に立つ状態→つま先立ち

を繰り返すことで簡単にふくらはぎの筋肉を鍛えることができます。

 

ふくらはぎは、下半身の血液を循環させるポンプのような役割を持っています。

したがって、ふくらはぎの筋肉を鍛えると脳に血液や酸素が届きやすくなり、起立性低血圧症が改善されます。

1日50回ほど、気が付いた時にやってみましょう。

 

3 鉄分の摂取

鉄分が不足すると血行が悪くなり、寝起きにめまいが起きやすくなります。

鉄分が多く含まれている食事を心掛けると良いです。

鉄分は、レバーやホウレンソウに多く含まれています。また、簡単に摂取できるサプリもありますので、試してみるのもいいと思います。

また、鉄分と一緒にビタミンCやタンパク質を摂取すると、鉄分の吸収率も高くなります。

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めまいを引き起こす病気

めまいは、首や耳だけでなく、脳の疾患でも引き起こされることがあります。

また、精神的ストレスによる自律神経の乱れでも起こります。

特に、めまいだけでなく、頭痛や吐き気を伴うことが続いた場合は、脳梗塞も考えられますので注意が必要です。

 

めまいを引き起こす主な病気には、

・低血圧症

・高血圧症

・不整脈

・貧血

・脳梗塞

・脳出血

・前庭神経炎

・うつ病

・自律神経失調症

・メニエール病

などなど、さまざま病気があるのです。

 

まとめ

いかがでしたでしょうか?耳石というものは、なかなかご存じなかった方も多いのではないでしょうか。

自身のめまいの特徴から、原因を探し適切な対処法を心掛けるようにしましょう。

 

気付いたことを改善してみても、なかなか治らない場合は、一度医師の診察を受けてみましょう。

特に、頭痛や吐き気を伴う場合は脳の疾患も疑われますので、脳神経外科で検査を受けてみるといいでしょう。何事も早期の発見が大切となります。

 

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