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頭皮がかゆい5つの原因と対策!それはシャンプーのせいかも…

   

「頭皮がかゆい」と感じて、改善しようと1日に何度もシャンプーしている方や、ごしごしと強く洗っている方がいらっしゃるのではないでしょうか。

実はその対応こそが、あなたの頭皮のかゆみを強くしているのかもしれません。

今回は、頭皮がかゆい原因と対策について具体的にどのようなことが考えられるのか、説明しましょう。

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接触性皮膚炎

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(症状)

小さな湿疹ができたり、うっすら赤くなったりする症状です。

お肌に例えると「かぶれている」ような状態になります。

 

(原因)

①【科学物質によるもの】

パーマ液などの刺激物によって起こります。

赤く炎症を起こして腫れたり、痒みを伴うこともあります。

 

②【洗い残しによるもの】

「スタイリング剤がよく洗い流せていない」「シャンプやトリートメントのすすぎが足りない」などによる小さな刺激が日々積み重なって起こります。

 

③【頭皮の毛穴から出る皮脂が詰まることによるもの】

・「洗えていると思っているが、実は毛穴に皮脂が詰まっている」「洗いすぎにより、逆に皮脂分泌が盛んになって皮脂が詰まる」

などにより、余分な皮脂が皮膚の表面で酸化して、そこへ雑菌が繁殖することで、起こります。

普段の食生活ストレスなども要因となります。

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脂漏性皮膚炎

(症状)

フケが多くなったり、頭皮に大きめのフケがこびりついたりします。

それ以外にも「眉毛」「鼻の両脇」「こめかみ」「耳の裏側」などが赤くなったり、細かい油っぽい皮がこびりついたりすることもあります。

かゆみの症状は比較的軽いとされています。

放っておくと、頭全体がフケ状態になり、硬い皮で覆われることもあり、顔や頭以外の部位にも、皮膚の油っぽいはがれたものがこびりついた赤い円形の班が周囲に出てくることもあります。

 

(原因)

マラセチア」という真菌(カビの一種)によるもの。

この菌は皮膚から出る皮脂を好み、それが増殖する時に出す分泌物が、皮膚の炎症を起こす一つの原因だとされています。

それ以外にも、遺伝的要因、環境的要因、精神的ストレスなどが関与しているとも言われています。

 

皮脂欠乏性皮膚炎

(症状)

頭皮が乾燥し、肌荒れや湿疹、炎症、かゆみ、かぶれなどが起こります。

 

(原因)

・「冬場の乾燥」「エアコン」「皮脂を過剰に除去するシャンプー」「洗いすぎ」

などにより、バリア機能が低下して起こります。

もともと乾燥しやすい肌や、敏感肌の人に起こりやすい症状です。

 

アレルギー反応による頭皮湿疹

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(症状)

頭皮のかゆみ・フケ、赤みなどの症状が、おさまったり、ひどくなったりを繰り返しながら、完治しない状態です。

バリア機能が低下し、ひどく乾燥している状態になることが多くなります。

細菌が入りこみやすくなり、かゆみにより、ついかきむしって、頭皮に傷をつけ、脱毛や抜け毛を招くこともあります。

 

(原因)

アレルギー物質が皮膚に触れたり、体内に入ることで、抗体反応が起こり、血液中にヒスタミンが放出され、ヒスタミンが身体の局所で炎症を引き起こす」ことにより生じます。

アレルギーを起こす物質としては、「ほこりなどのハウスダスト」「ダニ」「カビ」「花粉」「シャンプーの成分」などが考えられます。

 

頭皮ダニ

(症状)

寝起きや日中の頭皮のかゆみ

 

(原因)

毛穴にダニが侵入する事により毛穴が開き、その開いた所に雑菌やヘアケアなどの洗い残しによる汚れが溜まり、ニキビやかゆみが発生します。

また、ダニに直接かまれて、頭皮に炎症が出来てしまうこともあります。

 

ダニは髪や頭皮の栄養を吸収してしまいます。

その時に出る排泄物などが、頭皮にダメージを与えて、抜け毛や薄毛の原因になることもあります。

 

かきすぎること、毛穴が開いた状態であるため、さらに症状が悪化したりします。

もともと原因となる皮膚ダニは、90万人以上を対象にしたある調査によれば、97%以上の人に生息しているというものですので、完全に駆除できるものではありません。

しかし、異常繁殖することで悪影響を及ぼしますので、注意が必要です。

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「頭皮のかゆみ」に対する一般的なケア

もっとも重要なのは、原因を除去することになります。

 

使用しているシャンプーやパーマ液などが原因なのであれば、それを中止することが必要になりますし、「皮脂欠乏性皮膚炎」の場合は保湿を行うことがポイントになります。

 

「頭皮ダニ」に関しては、ダニは就寝時に枕や布団に付着しますので、定期的に天日干しするなどして清潔に保つことが重要になります。

 

また、「脂漏性皮膚炎」の場合は、自然に治ることは困難となり、慢性的な経過をとることが多いので、早めに皮膚科を受診した方がよいでしょう。

「ステロイドの外用剤」「抗真菌外用剤」「ビタミンB2、B6等の内服」などが一般的な治療法ですが、日常生活の見直しも重要になります。

 

このように原因によって、対応も変わりますので、まずは皮膚科を受診することをお勧めします。

そのことを踏まえた上で、日常的に行える対応には以下のようなものがあります。

 

(髪に対して)

①かゆみがあるからと、過度なシャンプーをしないようにしましょう。

 

②シャンプーする前に、ぬるま湯で先に髪を十分洗うと、髪に付着しているちりやほこり、汚れなどを8割落とすことができ、シャンプーの泡立ちもよくなります。

熱すぎるお湯は頭皮へのダメージがあるだけでなく、髪のキューティクルを立ち上げ、膨らみやすい髪質にしてしまうので、避けるようにしましょう。

 

③シャンプーをする時は、手のひらに適量出し、まずは手のひらでよく泡立ててから、髪全体になじませた後、指の腹で優しくマッサージするように洗いましょう。

血行が促進し、開いた毛穴の汚れまでしっかり落とすことができます。

 

④すすぎは十分に行いましょう。

スタイリング剤を使用している場合は、予洗いを行った後、シャンプーで2度洗いするとよいでしょう。

 

⑤コンディショナーは頭皮にはつけず、髪にだけつけましょう。

 

⑥頭皮に優しいアミノ酸系シャンプーや石鹸成分のシャンプーを使いましょう。

刺激を感じる場合は使用を中止しましょう。

 

⑦ドライヤーで髪をきちんと乾かしましょう。

事前にタオルで、十分にタオルドライを行い、地肌に直接ドライヤーの熱をあてないよう気を付けましょう。

健康な頭皮なら地肌にあてた方が乾きやすいと言われていますが、症状がある場合には、頭皮に刺激を与えて乾燥させる原因になります。

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(日常生活に関して)

ますは食生活の見直しをしてみましょう。

野菜を中心とした食生活が理想的です。

ビタミンB群が不足すると頭皮湿疹を発症しやすいと言われています。

「ビタミンB2」を多く含むレバー・ウナギの蒲焼・納豆・たまごなどや、「ビタミンB6」を多く含むバナナ・野菜などをとるとよいでしょう。

 

地肌に刺激を与える、

・「肉類」「味の濃いラーメンなど栄養が偏ったもの」「香辛料などの刺激のあるもの」「暴飲暴食」「甘いお菓子」「アルコール」

などは控えた方がよいでしょう。

 

まとめ

いかがでしたでしょうか?

シャンプーこそが、頭皮のかゆみや悪化の原因となってしまう例も数多くあるのがわかりました。

他にも、アレルギー性のものや、ダニやカビによるものなどがあります。

 

まずは、自身のかゆみの原因をしっかり探すのが大切ですね。

そして、規則正しい生活を送り、早寝早起きや十分な睡眠を心がけましょう。

かゆみがひどい場合は、正しい治療をするためにも、まずは皮膚科を受診しましょう。

 

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