白目でわかる!黄色い原因は肝臓に関係が?病気のサインかも
2016/02/07
白目が黄色くなっているのを見つけると心配になってしまう事でしょう。
特に日頃からアルコールをよく飲むような人だと
「アルコールが原因で肝臓に異常があるのでは?」
と思ってしまうかもしれません。
一般的に、白目が黄色い(黄疸)=肝臓異常、
というイメージを抱きがちですが、本当のところはどうなのでしょうか?
今回は、白目が黄色くなる原因についてご紹介させていただきます
[肝臓疾患の黄疸]
これは最も多くの人が思い浮かべる、
肝臓内に原因があって白目が黄色くなる場合です。
肝臓には様々な働きがあるのですが、
その中でも、脂肪を分解する消化液である胆汁を分泌しています。
この胆汁の中に、ビリルビンという黄褐色の酵素が含まれているのです。
この胆汁がうまく排出されないと、ビリルビンが色素に沈着して黄疸(おうだん)が出ます。
その原因となるのは、
・急性肝炎
・アルコール性肝疾患
・ウイルス性のB型又はC型肝炎による肝硬変
・肝臓癌
などの肝臓疾患が原因の、肝臓、胆管などの異常により、
肝臓から十二指腸まで胆汁が通る管である胆管が炎症を起こし、
胆汁が上手く排出されないということが起こります。
そして、ビリルビンが血液に滞る事で
皮膚や白目が黄色くなったりする黄疸。
他には皮膚の痒み、尿の色が濃くなるといったような症状が起こるのです。
このような可能性がある場合には、
直ぐにでも医療機関で適切な処置をして貰う事が必要でしょう。
[胆管が詰まると黄疸が]
胆汁が上手く排出されず、
ビリルビンが滞るといった意味では肝臓疾患と同じなのですが、
その排出されない原因が肝臓などの臓器外にある場合です。
どのような場合かと言うと、
肝臓から十二指腸まで胆汁が通る管である
胆管が詰まっていて、上手く胆汁が流れないといった場合です、
この胆管が詰まる原因としては、胆石や胆管癌などが考えられます。
胆管癌の場合には、外科的手術などが必要になるでしょうが、
胆石の場合には、胆石を溶かす薬を飲めば済む場合や、
お腹にメスを入れる事なく、衝撃波を当てるだけの治療法もあるので、
まず医療機関にかかる事が大切でしょう。
[紫外線が原因!瞼裂斑(けんれつはん)]
これはいわゆるお肌のシミと同じ事です。
年齢と共に顔の肌にもシミやシワが出て来ます。
これは紫外線に当たった事で炎症を起こしてしまった結果です。
この紫外線、肌に当たっているだけでなく、目の中にもたくさん入ってきているのです。
したがって、紫外線対策は肌だけでなく、目にも行う事が大切でしょう。
この紫外線によって目が黄色くなる事を
險裂斑(けんれつはん)と呼んでいますが、
昔は高齢の方や、農業や漁業など、よく太陽に当たって仕事をする人が
なる現象と言われていましたが、最近は地球の温暖化などから、
小さい子供にもこの現象が見られるようになってきているのです。
ですから、紫外線の強い季節には、外出する際、
肌の事だけを気にするのではなく、紫外線カットのサングラスや眼鏡、
あるいはツバが広めの帽子を被るなどの対策が必要でしょう。
そしてこの險裂斑になる原因のもう1つが、コンタクトレンズです。
コンタクトレンズの目による密着や刺激からも、この險裂斑になる可能性があります。
この險裂斑ですが早急に治療が必要という病気ではないのですが、
人目が気になるといったような場合には
点眼治療という方法もあるので、眼科に相談しましょう。
ですが、この險裂斑の部分が炎症を起こし、
赤く腫れ上がったような状態になった時には、手術が必要になる可能性もあります。
[まとめ]
以上のように、白目が黄色い=肝臓の病気、といった
即生死に関わる病気になっているというわけではありません。
最後の險裂斑といった原因も、割合的には非常に多いと言えるでしょう。
ですが、白目が黄色い以外にも、食欲不振、嘔吐、腹痛、そして尿の色が濃くなる、
便の臭いがきつくなるといったような異常が見られる際には、早急な対応が必要かもしれません。
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