頭皮ニキビが痛い!原因と対策、治療薬もご紹介!
頭皮ニキビは、状態がわかりにくい上、手入れも困難ですし、髪をとく時に痛みを感じたりして、イライラしますよね。
そんな頭皮ニキビを防いだり、改善したりする方法にはどのようなものがあるのでしょうか。
今回は、頭皮ニキビの原因と対策について詳しく説明しましょう。
目次
ニキビができる原因とは?
肌は、ターンオーバー(更新)を繰り返します。
それは1ヶ月の周期で繰り返し、現在ある細胞が剥がれおちて、新しい細胞に完全に入れ替わります。
しかし、ターンオーバーが正常に行われなくなってしまうことがあります。
その原因としては、
・「皮膚に刺激を与え傷つけている」
・「ストレスが原因でホルモンのバランスが低下」
・「睡眠不足により細胞生成の機能低下」
などが考えられ、それがニキビの原因となるのです。
上記の事などにより、本来なら毛穴から皮脂の表面に出ていくはずの皮脂が溜まり、その溜まりつづけた毛穴の中で「アクネ菌」が増殖し、ニキビとなるのです。
顔のニキビと頭皮ニキビとの違いとは?
顔は人目につくので、ケアを念入りに行う傾向がありますが、頭皮は基本的には髪の毛に隠れているので、顔のニキビに比べて、きちんと対処しないで放置する傾向があります。
それ以外にも、頭皮と顔の皮膚を比べると、頭皮の方が毛穴の密集や数が多いため、顔よりも皮脂の出る量か多いと言われています。
実は頭皮の方が、顔よりもニキビができやすい場所であると言えます。
頭皮ニキビの改善・予防方法
①洗髪方法の改善
・1日に何回も髪を洗ったり、強く洗ったりするのは逆効果です。
強く洗ったりすると、頭皮を傷めますし、何回も洗髪するのは、本来頭皮に必要な皮脂も取り除いてしまい、頭皮を守っているバリア機能が低下する為、ニキビができやすくなってしまいます。
また、シャンプーやリンスを洗い流す時に、不十分なすすぎだと、頭皮にそれらが残ってしまい、それが毛穴に詰まりますので、きちんと洗い流すようにしましょう。
頭皮を傷めないように優しく洗い、すすぎは最低1分以上は行うことが大切です。
・シャンプーやリンスの成分にも注意しましょう。
皮脂を強力に取り除く作用のあるシャンプーを使用すると、逆に頭皮ニキビを悪化させる事があります。
それは頭皮を守ろうとする防衛本能によって、皮脂の分泌が過剰になるからです。
また、汚れやウイルスが頭皮に直接受けやすくなりますので、悪化させる原因の一つになります。
シャンプーなどを選ぶ際には、界面活性剤などの入っていない、無添加なアミノ酸系のシャンプーや良質なリンスなどを使用するようにしましょう。
②生活習慣の乱れの改善
・睡眠不足
成長ホルモンというのは本来、睡眠中に分泌され、新たな皮脂細胞が体中で作られて、新陳代謝が促されるため、頭皮ニキビの炎症を抑えることができます。
睡眠不足になると、成長ホルモンの分泌が低下しますので、ニキビの炎症を抑えることができなくなるだけでなく、皮脂が過剰に分泌することで、新たな頭皮ニキビができやすくなり、悪影響を及ぼします。
肌のゴールデンタイムとは夜の10時から、深夜2時までの間と言われていますので、この時間に充分な睡眠をとることが望ましいと言えます。
・食生活
揚げ物などの油を使った料理をたくさん摂取すると、皮脂が過剰に分泌され、頭皮ニキビに悪影響を及ぼします。
また、皮脂腺を活性化させる糖分や、汗線を活性化させる香辛料の多いものは、毛根に皮脂などが溜まりやすく「アクネ菌」が増殖しやすい状況を招きます。
このような食事を減らし、野菜や魚などをバランスよく取り入れた食生活を送ることが大切です。
具体的には次のような食品が効果的だと言われています。
≪ビタミンA≫
肌の生まれ変わりの周期を正常化する作用があります。
(食品)鶏レバー・ほうれん草など
≪ビタミンB群≫
脂質代謝をケアして、過剰なオイリー肌になるのを防ぐ(B2)、ターンオーバーを促進する(B6)などの作用があります。
(食品)豚レバー・ニンニク・ごま
≪ビタミンC≫
ニキビ跡にメラニン色素が沈着するのを防ぐ他、エイジングケアにも効果的な美容成分が含まれています。
コラーゲン生成を促進する力もあります。
(食品)パプリカ・芽キャベツ・水菜・ブロッコリー
≪ビタミンE≫
ホルモンバランスをケアしてニキビの出来にくい肌質にしてくれます。
(食品)アーモンド・たらこ・いくら・ハマチ・しそ・パプリカ
③ストレスの改善
ストレスを感じるとホルモンバランスが乱れるため、皮脂を過剰に分泌させ、ニキビの原因となります。
上手にストレス発散を行いましょう。
適度な運動や、半身浴にはリラックス効果だけでなく、ターンオーバーを良くする効果があるのでおすすめです。
④その他で改善すべきこと
・「冬場の空気の乾燥」「ドライヤーのかけすぎ」などによる乾燥のしすぎも原因となります。
・「紫外線」により、皮脂酸化物質が発生することも、地肌に刺激を与えるため、原因の一つになります。
・「汗をそのままにしておく」ことで、細菌が繁殖して、悪化することがあります。ヘルメットや帽子を長時間かぶる方は特に要注意です。
頭皮ニキビの治療法
基本的には、頭皮ニキビができる原因を突き止めて、除去することが治療法となります。
その上で、皮膚科において「外用薬」や「内服薬」を処方されることが一般的です。
髪の毛があるため、軟膏やクリームは塗りにくい傾向があり、ローションやゲルタイプのものが多く使われるようです。
具体的には以下のようなお薬があります。
≪外用薬≫
・ダラシンTローション(リンコマイシン系の外用抗菌剤です)
・アクアチムローション(新キノロン系の外用抗菌剤です)
・デイフェリンゲル(アダパレンという成分が含まれています)
角質が厚くなることで毛穴が閉塞してニキビの原因となることから、角質を薄くすることでニキビができにくい肌にするという効果があります。
≪内服薬≫
・ルリッド錠(マクロライド系の抗生物質です)
・クラリス錠(マクロライド系の抗生物質です)
まとめ
いかがでしたでしょうか?
洗髪の仕方や、食生活の改善が基本的な対処予防となるということですね。
夏の紫外線や冬の乾燥にも注意が必要です。
どうしても辛い時や、繰り返し頭皮ニキビができるときは皮膚科を受診しましょう。
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